内容説明
プロレスを肯定せよ―多団体ひしめくプロレス列島の明日は?揺らぎつづける最強の美学とは?プロレス世代タッグによるオトナも納得、知的興奮必至の新世紀への“レッスル・スタディ”。
目次
プロローグ 21世紀にプロレスは見えるか
1 多団体時代はいつまで続くのか
2 ターニングポイントとしての1988年
3 さまよえる「プロレス最強論」
4 プロレスファンという困ったやつら―観客席の感情と論理
5 1960年~70年代のプロレスと私
エピローグ 猪木がリングを去る春に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいとや
1
岡村正史と川村卓という二人の共著、という体裁だが、読んでみた川村氏だけで充分だったかな。後半の大部分を占める岡村氏の「一九六◯年代〜七◯年代のプロレスと私」が長過ぎて退屈。標題の通り、その年代の世相や流行をプロレス史に重ね合わせる、といういくらでも面白く出来そうなテーマが非常に薄っぺらく、出て来る時事関連のタームも単なる寄り道にしか見えないのが痛い。川村氏が高田延彦のヒクソン戦敗退後という時期に敢えて「最強論」をつぶさに見据える好論が読み応えがあったので尚更であった。対談は普通に面白い。同好の士だしね。2025/05/01
ブルーサークル♪
0
プロレスをいろんな角度から考察した本。研究のレポートのような感じがして、個人的にはあまり楽しめなかった。2012/06/07