目次
プロローグ 日本の金魚と日本人
第1章 金魚のルーツを尋ねて
第2章 金魚の誕生と日本渡来
第3章 江戸の町を金魚が行く
第4章 駆け足で通る江戸の町と江戸時代
第5章 江戸時代の金魚ブーム
第6章 日本人と金魚
エピローグ 金魚を日本の水族館に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
庵治
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特に最終章がアツかった。その一歩前の江戸の下町文化についての話も面白かった。しかし一向に金魚の種類について詳しくはなれず、写真や図版がもっと充実していればよいのにと思った。 2011/08/02
^o^
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大和郡山で金魚産業を広めた武士の所と、江戸時代金魚を入れていたガラス容器びいどろのところがよかった 読むのに時間がかかった2020/10/28
にわ
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蒸し暑い日本のなつを涼やかに彩る金魚。鮮やかな体色と優雅なひらひらとした鰭。その人気の始まりは江戸時代に遡る。結局のところ、筆者の探ろうとする金魚が金魚たる所以はわからない。ただ、これだけ調べても分からない金魚という魚が、現代に至るまでの長い間日本で愛されてきたということは、どこか日本人の感性に通ずる部分が必ずしやあったのだと思う。2019/09/18
志村真幸
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著者は江ノ島水族館、金沢水族館などに勤務ののち、東海大学で教鞭を執った海洋生物研究者。『潮だまりの生物学』『イタリアの蛸壺』など多数の著作がある。 本書は、金魚について江戸期を中心に紹介した本である。金魚の祖先はフナなのかという問題から始まり、江戸でなぜ流行ったのか、金魚鉢の発明、金魚売りの行商など、いろいろな切り口から語られている。 いかに日本人が熱心に品種改良に取り組んだかがわかり、とても興味深い。 ただ、全体的にはまだ未整理といった印象を受けた。 2018/08/30