内容説明
不登校児たちは異議申し立てる。子どもたちの尊厳をもとめて、教育の現場からリポートする。
目次
序章 原因探しの徒労
第1章 なにと共生するのか
第2章 「強くたくましく」につまずく子どもたち
第3章 緊張の強い子ども
第4章 不登校児へのよりそい方
第5章 ふたつの「もうひとりの私」
第6章 「いじめ」の本質
第7章 心の雑居性
終章 傷つきやすい子どもたち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ががが
2
弱さを認めるのはとても強い包容力が必要とわかった。勉強しなくてもいいとは思わない、勉強しなければならないがどうしてもできない。やらなきゃいけないのはわかってるけど、やる気がでない。こう言ってくる子どもに、やる気はある、ということを承認するのは自分にとってかなり難しい。しかしがんばれ、といわれてがんばれない子どもがいるということ、そこにはモチベーション以前に引っかかってることがあること、突き放すのでなく、どこまでも子どもに寄り添い、話を聞き、理解に努めることを忘れないようにしたい。2012/12/19
newpapa
1
著者が子どもと関わった事例は勉強になった。特に、不登校児にいじめ問題の情報収集に使う辺りは、ものすごい取り組みだと感じた。また泳げない子に三日間だけで教えを教え込み、(それもものすごく強引に)そこから自立に結びつけていくあたりは、勉強になる事例であった。 ただ、引用が多すぎだと思いました。自分の思考の裏付けかもしれませんが、なにか自分で物事を考えていない感じもしました。もっと、著者の実体験を語ってほしかったです。2018/11/04