内容説明
1992年5月22日夜、「ミンボーの女」を公開したばかりの映画監督伊丹十三は、自宅近くで、3人組の男たちに襲撃され、重傷を負った。おりしもこの年、「暴対法」が施行され、警察当局は、世論の声を背に暴力団壊滅にむけて邁進していた。それから7か月後、「伊丹監督襲撃事件捜査本部」は、山口組系組員5名を逮捕、事件は無事解決したかにみえた。しかし―3年余にわたる裁判で明らかにされた、その驚くべき真相とは―。
目次
事件発生
襲撃の様子
巧みな制作方法
容疑者逮捕
雨宮参事官
起訴・公判開始
警視庁・東京地検は、襲撃計画をこう読んだ
弁護側の意見
自白剤
私が背負っていく〔ほか〕