内容説明
「M資金」をめぐる話題は、戦後史のあらゆる期間をとおして絶えることはなかった。ロッキード事件の最中に問題化した全日空社長の「大庭念書」をはじめ大日本インキ、富士製鉄、神戸製鋼、東急建設、明電舎、丸善石油、TBS、特殊製紙、日産自動車や俳優田宮二郎の猟銃自殺など多くの企業人が自殺したり失脚した背後に、M資金の存在がとりざたされた。M資金とはなにか、その原資とされた事件に迫るノンフィクション。
目次
金塊引塊揚げ
東京湾には、こうして沈めた
中野刑務所での拷問
金塊返還同志会と国会での論議
事実を認めた大蔵省の局長
水谷明と鈴木明良
岸信介・児玉誉士夫の動き
金塊とユダヤとフリーメーソン
マーク・ゲイン著『ニッポン日記』
米軍謀報部―キャノン機関
ニールセン大尉を訪ねてアメリカへ行く
詐欺事件発生
沈めた兵士たちはなぜ黙っていたのか
隠退蔵物資のダイヤとウインストン商会〔ほか〕
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