内容説明
自動車産業みずから生んだ構造不況の根はふかい。本書は日本の基幹産業の大リストラが目の前に迫っていることを、自動車セールスの現場からリポートする。
目次
プロローグ 一審判決
第１章 釧路の春
第２章 暗黒のセールス日誌
第３章 長野の冬
第４章 クレジット契約（オートローン）の罠
第５章 自動車社会の終焉
エピローグ 二十一世紀への技術革新
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amatsukaze
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自動車製造の非人間性は鎌田慧の『自動車絶望工場』で有名だが、販売もあまりに人権を無視した行為が頻発していている。自動車販売店の真面目な社員もノルマ達成という目標の前には自ら購入、転売し、いつしか巨額の負債を抱えることになる。しかし、そこでは販売店の経営者、自動車メーカーの責任は問われない。自動車が日本の基幹産業だと言う前に製造、販売の現場を考え直すべきではないか。2012/10/09
