内容説明
明治近代国家における高級官僚・鴎外の側面を浮き彫りにする。
目次
鴎外の功罪
序章 鴎外、その晩年
第1章 少年の日の軌跡
第2章 就職と留学
第3章 帰朝の後
第4章 従軍と左遷
第5章 歌会「常磐会」
第6章 大逆事件の衝撃
第7章 明治の総決算
第8章 工場法
終章 鴎外と明治国家
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
讃壽鐵朗
2
鴎外とは、完全に解剖され観察されていた死体の様なものだと感ずる2014/10/07
rbyawa
1
h098、最近の本だと時々聞くことがあった「森鴎外と大逆事件の関係」がまず本文冒頭に出ており、わかりやすくはあるもののある程度の歴史か鴎外の経歴が頭に入ってないと混乱するかな…、まあそれ知らない人が読む本ではないか(若干理解が面倒ではあるかも)。当人の権力志向と文学趣味における体制批判精神が完全に分離しているというのが概ねのテーマで、そこの論旨に関しては文句なしの出来。ただ、賢い妹や弟を管理人に指定する遺言書が冷酷の極みって言われても…血縁者に拘る家父長制など聞いたことがないし、どうも気が散ったなぁあれ。2018/02/16




