内容説明
在野の研究者が初めて明らかにした驚くべき史実の数々。「記紀」が隠したその大王の名は?消えた初代大王を追って、いま、巨大古墳の謎を解く。
目次
初代大王としての応神天皇(架空の始祖王としての神武天皇;古倭王朝の始祖としての崇神天皇;新倭王朝の始祖としての応神天皇)
古墳人のルーツを探る(日本人の2つの源流;遺伝子やウイルスが明かす2つの源流;アイヌ民族は北方系か南方系か?;日本語の方言が明かす2つのルーツ;大量渡来があったのは古墳時代)
誉田山古墳(応神陵)の実年代を探る(不確かな古墳の実年代;誉田山古墳の実年代は500年前後;大山古墳〈伝仁徳陵〉の実年代は6世紀第一四半期;箸墓古墳の年代は4世紀末;大量渡来のピークは6世紀)
邪馬台国と吉野ケ里遺跡(邪馬台国畿内戦は誤り;邪馬台国の所在地は佐賀県東部;「水行十日、陸行一月」の謎を解く;邪馬台国の滅亡)
加羅系倭王朝(崇神王朝)の成立(加羅から渡来した崇神天皇;崇神天皇と纏向の王都;崇神王朝と三角縁神獣鏡;4世紀後半の倭国と百済;好代王碑にみえる「倭」と崇神王朝)
応神天皇と倭王武(倭の五王と崇神王朝;崇神王朝の系譜を復元する;崇神王朝の墳墓を探る;加羅系倭国の領域;ナニハ(難波)地名は何を語るか)
応神王朝(ヤマト王朝)の起源(応神王朝〈ヤマト王朝〉と百済;応神天皇と百済王家;応神天皇と百済の王子昆支;ホムタ〈誉田〉の語義を解明する;地名アスカ〈飛鳥〉の謎を解く;人物画像鏡銘の謎を解く)