内容説明
軍靴の音高まる昭和8年大阪の天六交差点で信号無視の兵隊と警官の喧嘩が発端で、延々5か月、陸軍と警察が真っ向から対立するゴー・ストップ事件が起きた。これは、寺内寿一師団長(後に陸軍大臣)とクリスチャン警察部長・粟屋仙吉(広島市長として被爆死)の宿命の対決であった。戦争への大きな転換点だったこの事件の顛末と、軍部に抵抗した男の生涯を描いたドキュメント。
目次
ゴー・ストップ事件の発端(警察と陸軍の衝突;本格的な対立へ;辻阪の仲裁失敗に終わる;警官と軍人の意見のくいちがい;寺内寿一の怒り、事件はさらにエスカレート;粟屋仙吉の苦悩と決意 ほか)
粟屋仙吉の背景と事件の和解成立(粟屋仙吉の生い立ちと背景;再度の決裂そして泥試合へ;和田検事正和解に動く;粟屋仙吉の苦悩;天皇のひと言 ほか)
その後の粟屋仙吉(広島市長となる;被爆死)
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