内容説明
文芸担当ひとすじに生きた著者の作家とのじかの触れあいをとおして、その「素顔」を語る日本の戦後文壇の側面史であり、かつ最良の文学案内である。
目次
編集者冥利につきる―昭和58年8月5日・東京会館
多才で人間味あふれる人―編集者の道を教えてくれた川口松太郎氏
“怒り”と“やさしさ”と―純粋さ・誠実さ・正義感もつ舟橋聖一氏
信念つらぬいた作家―文壇のアウトサイダー石川達三氏
今でも思い出す“忠告”―文学放浪から人気作家になった富田常雄氏
「浪曼」の清冽な息吹き―檀一雄氏と桐生の坂口安吾、南川潤氏
絵をよくした腕はプロ並―「肉体が人間である」と田村泰次郎氏
小説家と詩人の二つの顔―鄭重で30年前と変らない井上靖氏
共通の明治男の熱血漢―大衆文壇の雄・山手樹一郎氏と山岡荘八氏
確信をもって文学賞辞退―“天衣無縫”純粋な山本周五郎氏〔ほか〕
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