出版社内容情報
当事者にとっては決して忘れられないつらく、悲しい原発事故の記憶を、取材し続けてきた聞き書き。この「百人百話」第2集に登場する方々には、2011年10月から2012年1月にかけて、お一人につき平均6時間かけて、ロングインタビューに応えていただいた。
震災・原発事故当時の辛い体験が蘇り、涙を流しながら応じてくださった方も少なくない。
本書は、当事者にとっては決して忘れられない、つらく、悲しい記憶を、傍観者が風化させてゆく過程のなかで、それを忘れてはなるまいと、取材し続けてきた記録である。
第 31 話 ヒロタカ
第 32 話 中田 麻意
第 33 話 大山 弘一
第 34 話 ヨシダ
第 35 話 裏澤 利夫
第 36 話 渡辺 杏里
第 37 話 渡辺 富士男
第 38 話 本田 貴之
第 39 話 本田 直美
第 40 話 タナカ
第 41 話 尾形 紀泰
第 42 話 木幡 仁
第 43 話 木幡 ますみ
第 44 話 菅野 吉広
第 45 話 橘 柳子
第 46 話 大橋 さら
第 47 話 佐々木 るり
第 48 話 佐々木 道範
第 49 話 布施 大輔
第 50 話 佐久間 理江
第 51 話 タエバ
第 52 話 吉成 洋拍
第 53 話 鈴木 則雄
第 54 話 安竜 昌弘
第 56 話 高橋 孝子
第 57 話 須藤 久孝
第 58 話 西片 嘉奈子
岩上 安身[イワカミ ヤスミ]
著・文・その他
目次
ヒロタカ―ローンを払いながら、避難生活
中田麻意―「なんでテレビなんて信じてんの」
大山弘一―逃げる油がないっていうのが一番の恐怖
ヨシダ―原発の話をすると帰るお客さんが多い
裏澤利夫―痛みを感じなければ、すべて他人ごと
渡辺杏里―「死ぬんじゃないかな」という恐怖
渡辺富士男―なぜもっと大きい声で言わないんだ
本田貴之―自分の命の次に大事なものを捨てていく
本田直美―国の言っていること、マスコミの言っていることは信用できない
タナカ―とても人がいちゃいけない事故が起きてる〔ほか〕
著者等紹介
岩上安身[イワカミヤスミ]
1959年、東京生まれ。早大社会学部卒。編集者、週刊誌記者を経て、1987年よりフリーランスのジャーナリストに。著作『あらかじめ裏切られた革命』(第18回講談社ノンフィクション賞)。テレビやラジオのコメンテーターも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。