なぜ、いまヘイト・スピーチなのか―差別、暴力、脅迫、迫害

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なぜ、いまヘイト・スピーチなのか―差別、暴力、脅迫、迫害

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  • サイズ A5判/ページ数 219p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784380130090
  • NDC分類 316.81
  • Cコード C0036

内容説明

私たちが生きる日本社会を、悪意と暴力に満ちた社会にしないために―「ヘイト・スピーチ」を克服する思想を鍛えるためのガイドブック!

目次

1 なぜいまヘイト・スピーチなのか(ヘイト・スピーチを理解するために)
2 憎悪犯罪の被害と対応(京都朝鮮学校襲撃事件;「高校無償化」制度からの排除―朝鮮学校に対する差別政策;水平社博物館差別街宣事件;フジテレビデモからロート製薬攻撃へ;アイヌ民族に対する差別;沖縄における憎悪犯罪)
3 ヘイト・スピーチ規制の法と政策(日本におけるヘイト・スピーチ対策の現状;ヘイト・スピーチ処罰は世界の常識;人種差別を克服するための国際人権基準に合致する法制度の検討)

著者等紹介

前田朗[マエダアキラ]
東京造形大学教授(専攻:刑事人権論、戦争犯罪論)、朝鮮大学校法律学科講師、日本民主法律家協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

私たちが生きる日本社会を、悪意と暴力に満ちた社会にしないために「ヘイト・スピーチ」を克服する思想を鍛えるためのガイドブック!ヘイト・スピーチが日本を騒がせています。「韓国人を殺せ」「朝鮮人は死ね」といった激烈な差別、「日本から出ていけ」といった追放と排除の意思表示―ここにあるのは差別、差別の煽動、敵意であり、他者の存在と人格の否定です。
自分と異なる他者を差別し排除する排外主義は、被害者を傷つけるだけでなく、加害者自らの人格を歪め、この社会を破壊します。自由、平等、人権、個人の尊重といった価値理念を損ない、対話、連帯、協働の精神を社会から奪い去ります。ヘイト・スピーチという言葉は「憎悪言論」と訳されるように、あたかも言論・表現の一つであるかのように見えます。
なるほどヘイト・スピーチのなかには、新聞や雑誌上の活字で表明されるものもあります。インターネット上の書き込みもあります。しかし、ヘイト・スピーチという言葉にとらわれて、言論・表現という側面だけに限ることは、物事の本質を見失うことになりかねません。ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害、旧ユーゴスラヴィアにおける民族浄化、ルワンダにおけるツチ・ジェノサイドなど、歴史的に生起してきた典型的なヘイト・スピーチは、差別、暴力、脅迫、迫害といった文脈で行われました。日本でも関東大震災朝鮮人虐殺は、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「朝鮮人が暴動を起こす」という官製のデマに怯えた民衆が、朝鮮人に対する悪意と罵声を投げつけながら行った虐殺です。
ヘイト・スピーチは単なる言論ではなく、殺人をはじめとする犯罪の予告であり、教唆・煽動であり、ヘイト・クライム(憎悪犯罪)です。暴力行為が伴う場合もあれば、伴わない場合もありますが、いずれにしても国際的には、人種・民族差別、迫害、人道に対する罪の問題として理解されています。
ヘイト・スピーチは単発の差別行為というよりも、歴史的につくられてきた構造的な差別を背景に、強者・マジョリティが弱者・マイノリティに襲いかかる暴力です。その国家と社会において生産されてきた差別の構造を抜きに、ヘイト・スピーチを理解することはできません。
本書はこうした関心から、現在の日本におけるヘイト・スピーチ現象を的確に理解・把握し、これに対する対策を提言する試みです。私たちが生きる日本社会を悪意と暴力に満ちた社会にしないために、ヘイト・スピーチを克服する思想を鍛えるためのガイドブックです。

? なぜいまヘイト・スピーチなのか

ヘイト・スピーチを理解するために 前田朗
コラム? 在特会を追いかけて 安田浩一
? 憎悪犯罪の被害と対応

京都朝鮮学校襲撃事件 冨増四季
「高校無償化」制度からの排除―朝鮮学校に対する差別政策 金東鶴
水平社博物館差別街宣事件 古川雅朗
フジテレビデモからロート製薬攻撃へ 岡本雅享
アイヌ民族に対する差別 阿部ユポ
沖縄における憎悪犯罪 西岡信之
被害者が受ける苦痛と被害 中村一成
コラム? 「レイシズム」を語ることの意味 鵜飼哲
コラム? 被害者の魂を傷つける暴言は人権侵害 坪川宏子
? ヘイト・スピーチ規制の法と政策

日本におけるヘイト・スピーチ対策の現状 金尚均
ヘイト・スピーチ処罰は世界の常識 前田朗
人種差別を克服するための国際人権基準に合致する法制度の検討 師岡康子
あとがき  前田朗

執筆者プロフィール

前田 朗[マエダ アキラ]
著・文・その他

阿部 ユポ[アベ ユポ]
著・文・その他

西岡 信之[ニシオカ ノブユキ]
著・文・その他

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