出版社内容情報
津波にのみこまれ、全電源喪失の中、500人もの患者・地域避難者をスタッフとDMATが奇跡の救出を実現するまでのドキュメント!非常時、患者さんの巡回をはじめ、病院の日常をできうる限り継続しようと皆を牽引した、森安Dr.のプロフェッショナルな行動。
一方、当初の情報と全くかけ離れた当該病院の実情を目の当たりにしたDMAT矢野Dr.の臨機応変であり必要な措置をとるための尽力もまたプロフェッショナルな行動。
森安Dr.が記した3・11から5日間の石巻市立病院での記録をもとにまとめられた本書は、読者を引き込み、一気に読了させる緊迫感に包まれています。
緊急時医療の在り方についても様々な問題提起をする本書は、医療現場で働くすべての人にとっても貴重な記録となっています。
森安 章人[モリヤス アキヒト]
著・文・その他
清水 一利[シミズ カズトシ]
編集
内容説明
3・11非常事態発生!その時…。DMAT矢野は衛星電話に大声でまくしたてるように話し始めた。「まったく違うんです!1人じゃなくて、真っ暗な病院のなかに、150人もの患者が残されている!病院全体の救出が必要なんです!」津波にのみこまれ、全電源を喪失するなか、500人の患者・避難者・スタッフをDMATが奇跡の救出を実現するまでのドキュメント。
目次
3月11日(日常業務;宣告 ほか)
3月12日(惨状;行方不明 ほか)
3月13日(タイムリミット;市役所からの救援 ほか)
3月14日(期待;「よかったね」 ほか)
3月15日(最後の会議;感謝の品 ほか)
著者等紹介
森安章人[モリヤスアキヒト]
1956年兵庫県生まれ。東北大学卒業後、東北大学病院に勤務。2005年、石巻市立病院内科部長に就任。09年からは院長補佐を兼務。現在、医療法人社団菫会伊川谷病院(神戸)勤務、H&Bサイエンス研究所(東京)所長
清水一利[シミズカズトシ]
1955年千葉県生まれ。明治大学卒業後、広告代理店勤務を経て、87年編集プロダクションを主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。