出版社内容情報
「分割民営化」という名の元に行われた国鉄労働者たちの国家的不当労働行為との闘い。…二〇年を越す「国労紋別闘争団」の闘いの軌跡をたどりながら痛感したのは、かれらの闘いの相手は?時?である、ということだった。
人々は「JR」に慣れ親しみ、「国鉄」「国労」という言葉すら茫々たる過去の波間に消し去られようとしている。
かれらは、自分たちを消し去ろうとする〈時〉に抗って、必死に踏ん張りつづけた。
かれら一〇四七名(そのうち五九名が鬼籍にはいられた)に、私は「時に屈せざりし者たち」というオマージュを捧げる…
第一章 断ち切られた明日
流氷の町、紋別
国労紋別闘争団
父の死、学生運動の挫折
国鉄に採用・石北本線白滝駅構内係に
元紋別駅「営業係」、一年後「駅車掌」として渚滑線に乗務
「五九・二ダイヤ改正」
駅車掌の勤務状況
ネガティブキャンペーン
第二章 一九八七年二月一六日
紋別闘争団結成
組合間差別のなかでの不採用通告
「分割・民営化」
不当労働行為に「JRに責任なし」
「四党合意」を国労本部が受け入れ
長期闘争覚悟し、会社設立
「不当労働行為認定」
第三章 国民資産の乗っ取り
国民の資産は誰の手に?
第四章 生い茂るイタドリ
家族たちの闘い
体で学んだ法律
第五章 「われわれは団結せねばならない」
仲間がいたから……
残 章 響き合い共鳴する言葉
「余は弾劾する」
ブーヘンヴァルト強制収容所
新井田 良子[ニイダ リョウコ]
著・文・その他
目次
第1章 断ち切られた明日
第2章 一九八七年二月一六日
第3章 国民資産の乗っ取り
第4章 生い茂るイタドリ
第5章 「われわれは団結せねばならない」
残章 響き合い共鳴する言葉
著者等紹介
新井田良子[ニイダリョウコ]
1930年、東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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