内容説明
世界をほしいままにしようとした帝国列強、イギリス、ロイド・ジョージ首相の“傀儡”として、トルコに攻め込んだギリシャ。トルコ人の視点は近代史を新たに照らし出す。独立を勝ち取るまでの壮絶なトルコ‐ギリシャ戦争を活写した長編歴史小説。
著者等紹介
オザクマン,トゥルグット[オザクマン,トゥルグット][¨Ozakman,Turgut]
1930年、トルコの首都アンカラに生まれる。1952年、アンカラ大学法学部卒。しばらく弁護士として活動した後、ドイツ・ケルン大学の演劇部に留学。トルコ国立劇場にて文芸委員会報道官となる。その後トルコ公共放送番組編成局長、副総裁を経て、国立劇場首席副館長となり、4年間国立劇場館長を務める。1988‐1994にはラジオテレビ高等協議会のメンバー及び副議長となる。アンカラ言語歴史地理学部演劇学科で30年間、劇作教育の講師を勤める。既婚。子供3人。孫3人。1998年、業績が高く評価されアンカラ大学名誉博士号を授与される。多くの戯曲、脚本、歴史書を手がける。1999年には「トルコ社会への文化・芸術生活への貢献」により大統領府文化芸術勲章を受章。2005年に出版され、大きな反響を呼んだ「トルコ狂乱」により、5つの大学から名誉博士号、3つの大学から「社会貢献、社会奉仕、アタテュルク賞」、多くの団体から特別賞を授与される
鈴木麻矢[スズキアヤ]
東京生まれ。女子学院高等学校を経て早稲田大学第一文学部中国文学専修卒業。2005年イスタンブール大学大学院文学部トルコ語学科修士課程修了
新井政美[アライマサミ]
1953年、東京に生まれる。1976年東京大学文学部東洋史学科卒業。1984年、同大学院東洋史専攻博士課程修了。大阪市立大学文学部助教授、東海大学文学部助教授などを経て、東京外国語大学外国語学部教授。オスマン帝国史、トルコ近代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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