トルコ狂乱―オスマン帝国滅亡とアタテュルクの戦争

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  • サイズ A5判/ページ数 808p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784380082047
  • NDC分類 226.6
  • Cコード C0022

内容説明

世界をほしいままにしようとした帝国列強、イギリス、ロイド・ジョージ首相の“傀儡”として、トルコに攻め込んだギリシャ。トルコ人の視点は近代史を新たに照らし出す。独立を勝ち取るまでの壮絶なトルコ‐ギリシャ戦争を活写した長編歴史小説。

著者等紹介

オザクマン,トゥルグット[オザクマン,トゥルグット][¨Ozakman,Turgut]
1930年、トルコの首都アンカラに生まれる。1952年、アンカラ大学法学部卒。しばらく弁護士として活動した後、ドイツ・ケルン大学の演劇部に留学。トルコ国立劇場にて文芸委員会報道官となる。その後トルコ公共放送番組編成局長、副総裁を経て、国立劇場首席副館長となり、4年間国立劇場館長を務める。1988‐1994にはラジオテレビ高等協議会のメンバー及び副議長となる。アンカラ言語歴史地理学部演劇学科で30年間、劇作教育の講師を勤める。既婚。子供3人。孫3人。1998年、業績が高く評価されアンカラ大学名誉博士号を授与される。多くの戯曲、脚本、歴史書を手がける。1999年には「トルコ社会への文化・芸術生活への貢献」により大統領府文化芸術勲章を受章。2005年に出版され、大きな反響を呼んだ「トルコ狂乱」により、5つの大学から名誉博士号、3つの大学から「社会貢献、社会奉仕、アタテュルク賞」、多くの団体から特別賞を授与される

鈴木麻矢[スズキアヤ]
東京生まれ。女子学院高等学校を経て早稲田大学第一文学部中国文学専修卒業。2005年イスタンブール大学大学院文学部トルコ語学科修士課程修了

新井政美[アライマサミ]
1953年、東京に生まれる。1976年東京大学文学部東洋史学科卒業。1984年、同大学院東洋史専攻博士課程修了。大阪市立大学文学部助教授、東海大学文学部助教授などを経て、東京外国語大学外国語学部教授。オスマン帝国史、トルコ近代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M.O.

19
トルコ共和国建設までをアンカラ政府、オスマン帝国、ギリシャ、イギリス政府の視点で書かれた800ページ近くの本。ひとつの出来事が四つの視点で書かれておりそれが入り乱れているので読みにくかった。人名も沢山出てくるため混乱。途中で挫折。残念。いずれ読む気が起きるか...? トルコでは大ベストセラーになったそう。これだけの量を翻訳をされた事はすごい。2022/07/09

ての字

5
プロローグは原著・翻訳のいずれの作用かはわからないが少々ぎこちなく読みづらいものの本編に入ればそれも気にならない。図版や写真が多いので分厚くても比較的読み進めやすい。英国への視線は日本の標準的(と私が勝手に思っているだけですが)な感覚からすると裏面を見るようですらある。名だたる人物から市井の人々にいたるまで皆熱く男泣きするさまがたびたび描かれており、主な読者であるトルコ人のセルフイメージをうかがわせる。2009/10/20

えそら

4
歴史リブレットの「ケマル・アタテュルク」を読んでも僅か十数ページのセーブル条約からアンカラ政府軍勝利まで。はっきり言って何が起こったのかよく分からなかったこの一連の出来事、そしてトルコ共和国建国に至る歴史がたっぷり800頁で。読み手に汗握る読み物だが、多くの資料を基に図版や写真も多く、あくまで史実にそって描かれた大作。とにかく面白くて、一気に読めた。2018/01/09

スカイバニラ

4
まったく知らなかったWW1後のトルコ‐ギリシャ間の戦争についての歴史小説。トルコ軍の貧乏ぶりとそのエピソードは冬戦争のフィンランドを超えるかも。(例)77ミリ砲は無いが弾薬は大量にある。そこで77ミリ径の砲弾を旋盤機で削って75ミリ径にして使用した2008/08/31

ゆまち

3
あんまり面白くて、厚さ6センチもある本なのに3日で読み終えてしまった。結果は知ってるのに、手に汗握るトルコ国民軍の貧乏っぷり、それにも負けない将兵の闘いっぷりに涙。加えて、作家、看護婦、馭者、踊り子、ゲリラに至るまでの女性陣の活躍も凄い。そりゃー私生活ではアレだったケマル・パシャも女性にも男性と同等の権利を与えようと思わされるわ、こりゃ。2010/09/22

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