内容説明
運河や路地がくねくねと走る、美しいヴェネチアの町で、すばらしいできごとが!おおぜいの人たちが、美しいメロディを口ずさんでいるのです―そのメロディを作ったのは、ガブリエラという女の子でした。ガブリエラの歌にパン屋さんは笑い、だんなさんをなくした女の人は涙をうかべ、ゴンドラ乗りはうっとり。そして、新しい曲ができなくて悩んでいた作曲家は、偉大な交響曲にとりかかります。キャンデス・フレミングが、ガブリエラの歌に夢中になっていくヴェネチアの人たちの様子を綴った、音楽の力を讃える美しい物語。ジゼル・ポターのすばらしい絵が、優れた交響曲がかもしだす、幸せや悲しみや愛を、そして魅力的な町に降りそそぐ、暖かくて、おだやかな光を見事に描いています。
著者等紹介
フレミング,キャンデス[フレミング,キャンデス] [Fleming,Candace]
米国の作家。すばらしい絵本を、何冊も書いている
ポター,ジゼル[ポター,ジゼル] [Potter,Giselle]
才能あふれる、米国の絵本作家
こだまともこ[コダマトモコ]
東京都生まれ。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。その後、児童文学の翻訳を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
78
〈水の都〉ヴェネチアはまた、オペラが生まれた街。歌と物語が融合した芸術が17世紀に生まれて、現在も街はさまざまな音楽に彩られているそうです。そんなヴェネチアの街を舞台に描かれた音楽の奇跡。買い物の途中でガブリエラという女の子が口ずさんだ歌は、道々で出会った人々にバトンリレーのように伝わっていきます。陽気な歌、哀しい歌、甘~い愛の歌……聴く人によって印象はそれぞれだけど、街に広がっていくガブリエラの歌はやがて……。絵は『ほんとうのことをいってもいいの』のジゼル・ポターさん。2015年4月初版。2015/05/30
小夜風
24
【図書館】ヴェネチアのお話。ヴェネチアには風のように歌が流れているのですね♪美しい調べが空に舞い上がり、渦を巻いて昇っていく……という表現にうっとりしました。ガブリエラが口ずさんでいた歌が町中に染つっていくのが素敵でした♪2015/05/27
遠い日
15
水の都ヴェネチアはまた音楽の都でもあったらしい。町中に溢れる歌や音を繋ぐ、すてきな歌。歌うことが大好きなガブリエラが、繋いだもの。同じ町の聞き慣れた音を繋いで歌に、歌は人々の心を繋いでひとつに。お互いを繋ぐものを肌で感じた人々のなんと幸せそうなこと。2015/05/29
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
ヴェネツィアが舞台の絵本。ガブリエラという少女が唄う声が、町の音などと拡がり、作曲家のジュゼッペさんが交響曲へと仕上げていく。憧れのヴェネツィア、こんな素敵な光景だといいな。 『大人が読みたい絵本500』 https://bookmeter.com/books/10792865 で紹介されていた。【心を温めたいとき】 【SDGs8 働きがいも経済成長も(仕事 職業 ミュージシャン・音楽家・歌手)】2021/02/04
ケニオミ
11
ちょっとした気まぐれで手にした絵本です。「町」とはヴェネチアのことで、ヴェネチアには音楽が溢れていたとのことです。この絵本で初めて知りましたが、オペラもヴェネチアが発祥の地だそうです。物語自体大したことはないのですが、ヴェネチアに行きたい気分にはなってきました。2015/05/02
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