三つの願い―パレスチナとイスラエルの子どもたち

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784378034027
  • NDC分類 K319
  • Cコード C8031

内容説明

パレスチナとイスラエルの子どもたちひとりひとりが、願うなら、「きっと、戦争は終わる」あなたたちが、ほんとうに望むなら。「人はなぜ憎しみあうのか?」複雑すぎてよくわからないパレスチナ紛争。そんな紛争下で暮らす子供たちの本音に迫るインタビュー集。

目次

迫害をのがれて
検問所を通って学校へ
イスラエル人の歴史を学んで
家族と別れて暮らして
爆弾におびえながら
ふつうの生活をうばわれて
心にのしかかる兵役
占領に負けないで
壁と兵士に守られて
危険な旅をしてまで
心に傷を負って
難民キャンプから出られずに
石で戦って
友だちを殺されて
何度も家を破壊されて
兵役を前に
自爆者の姉を持って
沈黙の抗議

著者等紹介

エリス,デボラ[エリス,デボラ][Ellis,Deborah]
カナダ・オンタリオ州在住。作家、平和活動家として、世界中を旅行し、貧困、戦争、病気などによって困難を強いられている子どもたちを取材している。『Xをさがして』(さ・え・ら書房)で2000年度カナダ総督文学賞(児童書部門)を受賞

もりうちすみこ[モリウチスミコ]
森内寿美子。福岡県生まれ。九州大学教育学部卒業。訳書『ホリス・ウッズの絵』(さ・え・ら書房)が、第52回産経児童出版文化賞に、訳書『真実の裏側』(めるくまーる)が第50回同賞・推薦図書に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

91
2018年500冊め。デボラ・エリス6冊め。パレスチナとイスラエルの子どもたちの双方に取材を行った本作。残念ながら敵対するもう一方の子どもにも取材をすると知り反対した保護者の子のインタビューは収録されていない。故にここに収録されている子の家庭はそのような家庭と比べてまだ柔軟さがあるのだろうが、それでもいがみ合う国で育った子どもたちの語る言葉は憎しみと悲しみに満ちている。(続)2018/08/14

朝比奈さん

19
子供の言葉は直線的にえぐりにくる。 この戦争に終わりなんてあるのか・きっとお友達になれるとおもう・嫌な奴にきまっている・友達が死んだんだ・家に帰ってきたら皆死んでいた・石を投げてやった・相手にも妹がいたかもしれないって?それがなによ・壁のせいで・壁のお蔭で・それだけが平和に続く道・全員いなくなればいい・家族みんなで暮らすのー ただただ、苦しい。我が子にはこんな思いをさせたくない。この子が戦争を知らずに生きられますように。2015/08/23

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

12
『Oslo』 https://www.oslo2021.com/ オスロ合意についての舞台鑑賞後、『アフマドくんの命のリレー』 https://bookmeter.com/books/4019463 に続き読みました。2021/05/10

lovemys

8
私には考えられない世界。隣に自分たちを殺したいほど憎んでいる人たちが暮している世界なんて。住んでいる家を壊されたり、理由もなく外出禁止令を発したり、学校行くにも検問所を通らなくてはいけなくて、カフェに入るにも身体検査があるなんて。どうか、紛争が終わり、普通に暮らせるようになりますように。そのために、何か出来ることごあるならしなければならないと思う。いつでも、1番の被害者は子どもたちだと思う。2021/12/31

フム

8
デボラ・エリスによる紛争の地に住む子ども達へのインタビュー。パレスチナ人、イスラエル人双方の子ども達に毎日の生活や願いをたずねた。この紛争で、身近な友だちや大切な人を殺された子ども達が沢山いる。彼らの言葉に自分達を傷つけた相手への強い憎しみが込められていることに衝撃を受ける。「イスラエル人なんて知らない。人を殺すしか考えないやつらなんだから」「エルサレムの旧市街を歩いていて、パレスチナ人を見かけると見たくないと思ってしまう。パレスチナ人にはそこにいて欲しくない。」この紛争が子ども達に与えた影響の深刻さ。2016/04/20

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