内容説明
ふつうは物理学者として知られているニュートン、哲学という学問をやったといわれるデカルト。四人の数学者の伝記。
目次
ユークリッド(伝記のない人の伝記;ユークリッドの顔 ほか)
デカルト(デカンショ;朝寝坊のルネ ほか)
ニュートン(ニュートンのリンゴと、コロンブスのたまご;クリスマスに生まれた子ども ほか)
関孝和(ヨーロッパの数学と日本の数学;和算と芸の修行 ほか)
著者等紹介
村田全[ムラタタモツ]
1924年神戸市に生まれる。北海道大学理学部数学科卒業。立教大学教授、桃山学院大学教授などを歴任。立教大学名誉教授。専攻は、数学史、数学思想史。文学博士。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Be ambitious!
1
未読 キーワード:数学、未来へ2018/06/15
takizawa
1
歴史の中の偉人へのアプローチに最大限の配慮をしながら数学や学問のおもしろさを伝えようとする試みが謙虚で美しい。ユークリッドは今でいうところのブルバキのような存在だったのかもしれない。「わたしは自分が他人の目にどんな人だと見られているか、その点はわからないけれども、自分では自分のことを、浜辺で遊んでいて、ちょっとめずらしい貝や、ちょっときれいな小石を拾って喜んでいる子どものようなものと考えている。そのかたわらで、真理の大海原は、まったくだれの手もつかぬまま、広々とひろがっているのである(ニュートン)。」2009/04/26
chichichi
0
和算の関孝和を過剰に持ち上げないように、どちらかというと批判的とすら見えるような書き方をしている。けれどこの和算の章があるからこそユークリッド、デカルト、ニュートンの業績が「一般性」「普遍性」という観点から見たときに、数学の枠を越えたおおきななものだと伝わる構成になっている。2014/07/04
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