内容説明
デクスターは転校した日から新しい学校がきらいになります。授業を受ける前からむしゃくしゃして、名前も知らない子をたたいてしまいます。先生は次から次へと課題を出して、けんかのことをくわしく書くようにせまります。いやいやながら作文を書くうちに、デクスターの気づいたこととは?
著者等紹介
ハディックス,マーガレット・ピーターソン[ハディックス,マーガレットピーターソン] [Haddix,Margaret Peterson]
1964年アメリカ、オハイオ州に生まれる。オハイオ州立マイアミ大学卒業。新聞社で編集や記者の仕事をしたのち作家となる。30冊以上の作品を発表。オハイオ州コロンバス在住
渋谷弘子[シブヤヒロコ]
東京教育大学文学部卒業。27年間群馬県の県立高校で英語を教えたのち、翻訳を学ぶ
堀川理万子[ホリカワリマコ]
1965年、東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科修了。タブローによる個展を定期的にひらく一方、こどもの本に絵を描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tellme0112
7
10才の峠を感覚的に知りたくて借りる。四年生ってこんなかんじか。泣ける。ミステリーっぽい。この病気で友人亡くしてるので。最後は、君がいい子だって最初から分かっていたよ!といいたくなる。ロビンもめちゃくちゃいいやつだよ。長男には難しそう。辛すぎて読めないかもしれない。。。2016/11/25
のん@絵本童話専門
1
お父さんがガン闘病中で、お母さんはそっちにつきっきり、お婆ちゃんの家へ一人引っ越しした男の子。慣れない生活への不安や怒り。読者の私たちは、本当に叩いたのか?なぜ叩いたのか?事実関係が分からないまま読み進めることになるのですが、男の子の言語化できないもやもやがそこに現れているんだなと納得しました。引っ越ししたばかり、父を亡くしたばかりの私にはすごく男の子の怒りや不満が理解できて…。中学年くらいがおすすめ。2022/05/15
tamago
1
父親が骨髄移植が必要な病気になり、遠くの病院に入院。母親も父親の介護でそちらに移り住み、両親と別れておばあちゃんの家に住むことになった小学四年生の男の子の話。転校もさせられて、様々な不安や悲しみ、寂しさを怒りという形で表現することによってなんとか耐えようとしている姿がいじましかった。アメリカの話なので、馴染みのないことが少し出てくるが、そんなに気にならない。2014/12/08
てるあき
0
小4デクスターは祖母の家に引っ越し。母は父の病気(骨髄移植が必要)の介護で離ればなれ。転校した初日に、悪いことが重なりロビンに暴力。しかし、担任に作文を書かされ、自分自身を見直すようになる。子供の教育には、心を開いてのびのびと過ごせる環境が大切。どんな家族にもそれぞれ悩みはあるが、大人のこころ配りが求められている。2016/12/24