内容説明
イーライは生まれたばかりの子牛に“リトル・ジョー”と名づけた。イーライの夢は、リトル・ジョーを品評会に出して、一等賞のブルーリボンをとることだ。でも、品評会のあとには競りが待っている。肉牛のリトル・ジョーと別れなくてはならない…。
著者等紹介
ウォレス,サンドラ・ニール[ウォレス,サンドラニール] [Wallace,Sandra Neil]
15年間、テレビのレポーターやキャスターをつとめたのち、作家に転ずる。“Little Joe”(邦題『ぼくは牛飼い』)が処女作。ニューハンプシャー州在住
渋谷弘子[シブヤヒロコ]
東京教育大学文学部卒業。27年間県立高校で英語を教えたのち、翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジュースの素
2
9歳の少年イーライが 牛のお産から子牛を9か月間育て、品評会で一等を取るまでの話。祖父の代から牧場をやっている家の 祖父・父・そして少年の立場や心の動きが細かく描かれている。広い牧場には毒草もあって常に見回って抜かなければならない。父は知らずに昔、それを大量に食べた牛を死なせてしまった経緯がある。動物を育てるには並大抵ではない。増してや商品として売る牛なのだ。厳しさと愛情が細やかに伝わる。2015/12/28
トム
1
子牛を育てて、品評会に出て、競りで別れるかと思ったら別れなかった。ちゃんと別れてほしかった。「銀の匙」みたいに。辛い別れがあるからこそ、牛飼いとして自覚をもち、一頭一頭に愛情を注ぐ一歩となるのではないかな。おじいちゃん甘やかしちゃだめでしょ。孫成長しないでしょ。お父さんちゃんと話してくれたけど、おじいちゃんが頼りになるけど、やっぱり甘くて、孫の成長機会奪ってる。感情移入もともとあまりできる作品ではなかったけど、やっぱり最後に納得がいかない。2016/07/13
道錬
0
おじいちゃんの人格者っぷりが素晴らしいと思った。畜産に従事する人間の愛情と覚悟がよく分かる。2017/05/25
pasta
0
肉牛を育てる家の少年が、初めて自分で育てて品評会に出す話。色々失敗して、父に叱られ反発し、おじいちゃんが優しく諭し、そんな家族の愛情も良く描かれていて良かった。見た目が地味だから手にとってもらえるか…読めば面白いんだけど。だけど先の人が書いているように、ラストのオチは…私の好みじゃなかったです…ああでなければもっと長く心に残っただろうになぁ。2014/05/22
ばーばら
0
最後まで入り込めなかった。おじいさん、理想的すぎる。父親にもう少しフォーカスしてほしかった。