内容説明
米軍からテロリストとうたがわれたアフガンの少女は…身の危険、女性差別、折れそうになる心…。さまざまな困難とたたかいながら、なお希望を捨てない人びと。胸ゆさぶる物語。戦乱のアフガンを生きぬく少女を描いた連作の最終巻。
著者等紹介
エリス,デボラ[エリス,デボラ] [Ellis,Deborah]
カナダ・オンタリオ州在住。作家、平和活動家として世界中を旅行し、戦争、貧困、病気、差別などによって困難を強いられている子どもたちを取材している
もりうちすみこ[モリウチスミコ]
福岡県生まれ。訳書『ホリス・ウッズの絵』(さ・え・ら書房)が産経児童出版文化賞に、訳書『真実の裏側』(めるくまーる)が同賞推薦図書に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
71
2018年416冊め。1巻はイラク戦争開戦前年の2002年。1巻はタリバンの圧政について、2巻は開戦後の流転、この3巻はテロリストとして誤認され米軍の取り調べを受けるという、10代前半の幼い少女の過酷な人生が描かれた。難民キャンプでの聞き取りを基に描かれた作品だけあり、米軍のずさんな対応がよくわかる。(続)2018/08/01
timeturner
7
タイトルからハッピーエンドを予想していたのに、何この「次世代につづく」感は? でもまあ、考えてみれば確かにまだほとんど何も解決されていないのよね。つらい。でも、負けるな、パヴァーナたち。2016/06/26
ようこ
6
このシリーズに出会ってからエッフェル塔を目にすればパヴァーナとショーツィアを思い出し、二人が無事に会えるかどうか考えていた。この巻でもパヴァーナには試練続きだがラストはほろ苦くも明るい。2014/01/22
ハメ・ドゥースト
6
★★★年越しに読了。2013年最後の、14年最初の一冊。戦乱のアフガニスタンを生き抜く少女を描いた連作の最終巻。「こうなると、これからも同じようなことが、さらに続くわけね。空腹、恐怖、そして、ひっきりなしの仕事」そういうパヴァーナにショーツィアが続けた。「ここはアフガニスタンよ。ハッピーエンドなんか期待してちゃ、素人だよ」最後の会話が心に響く。2014/01/01
動物LOVE
4
生き延びるためにシリーズを読んできて、1番感動した。アフガニスタンの子が学校に行けるようになってほしい。2014/06/09