内容説明
「凧は青でなきゃいけないんだ。だって、金曜日が青い色をしてるんだもの」と言ってハルは空と同じ色の凧を作った。幼いころに死んだ父とした凧あげ…母親の再婚を前にして、心の奥に封印していた過去と向き合う少年の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tellme0112
4
これぐらいの年の子って本当に苦労するなあ~。こういう話好きだな。2017/10/20
kanon
4
母親の再婚を前にしたおとこのこのお話。ハルのどうしても受け入れられない気持ちを持て余してて、いろいろとしてしまういやがらせにちょっと驚きですが、凧を通して最後しっかりと自分の気持ちに一区切りつけるとこはすーっとしていて気持ちが良かったです。彼をしっかり支えるオリビアも素敵な友達で、二人のこれからをまだ見ていたくなるような感じでした。ハルにとっては大変な話なのに、どこか笑えて、微笑ましく、すーっと広がる青空のような気持ちよいお話で、この作者の他の作品も是非読んでみたいです。2012/01/16
naonchi
1
新しいお父さんを受け入れられない無口なハル。それを支える親友オリビア。出て くる大人が皆すごく自然体で誰も大騒ぎしない。家族が幸せになるのって差し引き 損得じゃなくて皆で違う形に整えていく作業なんだな。静かに見守りながら気長に 付き合う周りの視線が優しい。2012/03/08
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