内容説明
「笑わせるぜ!もうひとりの自分って、どこにいる?」シオンは、八人兄弟の長男。でも、パパは刑務所、ママは再婚。ひきとってくれたおばあちゃんは、悪がきにお手上げ。そんなわけでシロニー家の里子になったシオンだけど、遊び方も、くらし方もちがう毎日にとまどうばかり。まさかのある日、書きはじめた日記のなかで、シオンは、もうひとりの自分に出会った。
著者等紹介
ロンフェデル・アミット,ガリラ[ロンフェデルアミット,ガリラ][Ron‐Feder‐Amit,Galila]
1949年イスラエル生まれ。ヘブライ大学卒業。二十代の頃から、社会問題や聖書に基づいた児童文学、映画、テレビの脚本を多く世に送りだす。1995年より出版されている大人向けの小説7冊は、どれもベストセラーとなっている
樋口範子[ヒグチノリコ]
1949年生まれ。立教女学院高校卒業と同時にイスラエルに渡り、二年間キブツ・カブリ・アボカド園で働く。帰国後、山中湖畔児童養護施設保母、パン屋を経て、現在は同地で喫茶店をいとなむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みぃちん
2
問題児から真面目な子(?)になったらもと居た場所のお友達から批判されてしまうところがなんだかリアルだなぁと思った!2019/03/29
Olga
1
父親は刑務所、母親は再婚。シオンは祖母と暮らしていたが、悪さばかりするため、里子に出された。里親となったシロニー先生の家族の生活はこれまでの生活とは大違い。前の暮らしに戻りたいと願いながら、シオンはシロニー先生に命じられるまま、日記をつけはじめる。日記を書くことでもうひとりの自分に向き合えるのだろうか?2019/04/04
にま
0
パパは刑務所でママは再婚したので、祖母と暮らすシオン。ところがあまりの悪ガキぶりに里子に出されます。迎えてくれた家では今までと全く違う生活が要求されます。日々の生活で日記をつけるよう言われたシオンはもうひとりの自分に向けて日記を書き始めます。いろいろな経験を通じて、シオンは<自分>について深く考えるようになります。少年の成長物語としても、現代社会のあり方を考えるきっかけとしても、よいお話だと思います。2009/03/07