出版社内容情報
翻訳読み物(伝記除く)
白血病でなくなった14歳の少女の1年間を,クラスメートの少女の日記が,ありのままに飾らず伝えます。生と死の尊厳を問う一冊。
厚生省中央福祉審議会特別推薦
内容説明
アンネの病気は、すっかりなおっているはずでした。クラスにもとけこんで、ザビーネとは大のなかよしでした。それなのに、アンネはいなくなりました。なぜなの?ザビーネの胸はその思いでいっぱいです。ひとは生まれて、いつか死ぬ。「でも、どうしてこのわたしだけがこんな病気にかかってしまったの?ものすごくこわいのよ。いまは元気だけれど、いつまた病気がぶりかえすかと、こわくてたまらないのよ」アンネはだれにもいえない気持ちを、聞いてもらいたかったのだ。もっと聞いてあげればよかった。けれどあのとき、わたしだってこわかった…。アンネがいた一年間を思い出しながら、ザビーネが書きつづる「アンネ」ノート。