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内容説明
アフリカ大陸の南東部に近接した島国、マダガスカルは、東洋系人種を祖先とし、アジア的特徴の濃い独自の文化を持っている。社会主義革命の洗礼を受けつつも、ソ連・東欧の変革をいち早く先取りして、開発への道を着実に歩み出したこの国の全体像を、前大使が初めて描く。
目次
1 アフリカに一番近いアジアの国
2 先祖の島マダカスカル
3 神の恩寵を受けた土地
4 マダガスカル社会主義革命の変貌
5 日本に注ぐ熱いまなざし
6 生活に溶けこんだ演説と諺
7 人間は南瓜の蔓のごときものにして―諺が語るマダガスカル
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
2
80年代にマダガスカル大使を務めた外務官僚が、現地における見聞に基づく、その社会、地誌、歴史、日本との関係などを綴っている。地理的にはアフリカだが、マダガスカル人はアジアへの帰属意識が強く、大陸のアフリカ人からも異なる種族として扱われているという。生と死が日本人に比べるとシームレスな死生観で、死後は「先祖」として崇拝されることを願い、どこで亡くなっても故郷でしきたりに則った儀式で葬られる事にあくまでこだわる、など興味深い。「海で死んで水葬される(儀式通りに葬られない)ことを嫌うので海軍が発展しない」とも。2022/08/20
ハマザキカク
0
大使だけどかなりの学究肌。マダガスカルの諺がマニアック。2015/07/06