感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
武井 康則
10
1980年代にアメリカで生活を始めた保守的なヨーロッパ人は子供を取り巻く環境、子ども自身に大きな違和感を覚え、多くの人物へのインタビューでその変化を形にしていく。TVとビデオゲーム、麻薬、両親の離婚、ヒッピー文化、戦争のニュース等で、子どもたちはセックス、暴力、麻薬など、かつて守られていた危険にさらされるようになった。親たちは環境のせいで我が子の身を守れなくなっている。そんな現状のレポート。最近ならネットスマホの影響でもっと甚だしくなっているだろう。2025/06/23
抹茶ケーキ
0
「子ども時代」という社会的に認められてきた人生の一区分が消滅しつつあるという主張。その原因として、テレビの登場、権威の衰退、離婚の増加を挙げている。いかにも少し前のアメリカの本らしく、精神分析の知見を多用している。最後の部でなぜ子ども時代が必要かという話をするのだけど、そこのところはよくわからなかった。全体的に論証が雑。2015/12/06