内容説明
南北分断の歴史的条件下で、北朝鮮は首領統制の閉鎖社会を続け、韓国は民主社会への道を辿ってきた。本書は、軍事政権の悪循環に反対し、民主化を擁護して自らも投獄された韓国の著名な人権弁護士が、政治裁判に揺れつづけた「不幸な祖国」の現代史のさまざまの事件を綴った、良心の記録である。
目次
1 苦難を踏み越えて―わが時代、わが半生(それでも暁はやってくる;法律家は第四志望 ほか)
2 私が弁護した人と事件―政治裁判の現場から(表現の自由を求めて―一九六五~七三年;独裁政治への抵抗―一九七四~七五年 ほか)
3 民主化に向かって―陣痛と希望(大統領緊急措置と緊急人権;六月民主抗争の歴史的再評価 ほか)
4 山民客談―汚れた歴史のうえに(誤判保険;「路地で一番」 ほか)