マルコス王朝―フィリピンに君臨した独裁者の内幕〈下〉

マルコス王朝―フィリピンに君臨した独裁者の内幕〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 351p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784377308303
  • NDC分類 312.248
  • Cコード C0322

内容説明

本書は、アメリカの東アジア戦略をバックに独裁をほしいままにし、腐敗と暴力に明け暮れたマルコスの姿を暴き出している。近代化の旗手が、マラカニアン宮殿で王朝を夢見た内幕を、徹底的に描いたノンフィクション。

目次

3 独裁という名のゲーム―恐怖と退廃(色好みの代償;鉄の蝶;暗黒の民主主義;フィリピン式ルーレット;消された男たち;戒厳令下のビジネス;山下将軍の金塊―発掘)
4 過信と誤算―王朝の落日(悪徳の町;黒い金塊;陰謀のシナリオ;アキノ暗殺;ピープル・パワー;失われた楽園―エピローグ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

2
下巻は、再選されて権力の絶頂に至った1969年から1989年にピープルズパワーでフィリピンを追われるまで。この間、国家の私物化が著しく、途上国の腐敗した強権的政権の実態をかなり詳細に記している。最大援助国アメリカは、マルコス政権の問題を承知していたが、当時進行中のベトナム戦争に積極的に協力姿勢を見せていたために大目に見ていた。アメリカから入ってくる援助を片っ端から巧妙にロンダリングして、自分の財産にしてしまうからくりは読んでいて呆れる。これが失脚後に問題になった「マルコスの海外資産」になる。2022/07/20

ゆうろう

1
下巻を漸く読了。巻末の著者紹介に「ストーリー・テラーとしても定評がある」とある。確かに興味をそそられる文章だが、事実なのか怪しい箇所も、特にIII-7以降散見された。その最たるものはP217の訳者注だろう。また、IV-4は、フィリピン現代史というよりCIA秘史といった内容で、これはこれでCIA関連本も読んでみようという気になった(もちろん、てんで中味のない受け売りだけの池上某他の著書ではなく…)。俺の好きなアドボというフィリピン料理が隠語で「まぬけ者」を指すとはねー(P93)。著者の『華僑王国』も興味有。2023/06/18

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