内容説明
“大国の興亡”が話題になっている。そして大国同士の相剋が、ドルと円の競争が、ハイテクなど技術最前線の攻防が、熾烈を極めると同時に、世界史的に国家戦略的葛藤が生じている。貿易摩擦から複合摩擦に変換した日米関係は、いまや恒常的な摩擦のマネージメントを必要としている。「日米同盟」の破局は、あるのか。その力学と要因は何か。―気鋭のアナリストたちが、極限のシナリオから日本の現在と90年代の問題点を照射する。
目次
1 アメリカのハイテク戦略と日本の対応―東芝機械事件の構造と課題(松村清二郎)
2 「同盟」を錯覚する日本―安全保障をめぐる日本の選択肢(高野孟)
3 巨大戦略の時代と日本の脆弱性―日米破局と孤立化回避のシナリオ(小川和久)
補論1 対日バッシング人脈とパワーシフト(歳川隆雄)
補論2 対日強硬派の肖像―スーパー301条の仕掛人・ダンフォース(小川和久)
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