内容説明
世界が韓国を注目している。私心を捨てて韓国の「民主化宣言」を誓った廬泰愚新大統領の呼びかけは、韓国の流れを変えた。韓国は爆発的経済躍進と、ソウル・オリンピックを歴史的契機として、磐石の民主国家を創る新しい時代を迎えようとしている。「民主化の新時代」を呼びかける廬大統領のビジョンとアピール―この本は、その具体的設計と実践内容を鮮明にし、大反響をよんだベストセラーの邦訳である。
目次
21世紀に備える安定と国家発展―プロローグ
1 「六・二九宣言」を実践し、自由民主主義を発展させる
2 自由と参加を広げ、文民政治をなしとげる
3 黒字経済を引き続き発展させる
4 経済正義を確立し、分配を改善する
5 国政を刷新し、社会の民主化を促進する
6 教育を改革し、文化を発展させる
7 民族外交と自主国防を強化する
8 オリンピックを成功させ、平和的統一を早める
普通の人びとの時代―エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
MAT-TUN
6
1988−1993在任の盧 泰愚(ノ・テウ)大統領の著書。朴正煕大統領が1979年に暗殺され、その後の民主化運動のデモ隊20万人に韓国軍が発砲し多数の国民が死傷した光州事件が起こったのは1980年のこと。独裁政治体制・軍事政権が続いた韓国ではソウルオリンピック後、憲法を改正し1988年に民主化した。なお、韓国では2013年までに憲法を9回改正している。本書を見る限り、優れたバランス感覚があり無理のない統治プランを掲げているように思える。日本への過剰な牽制は見られず未来志向の姿勢がみられる2013/08/16




