内容説明
「ニューズウィーク」日本語版が華々しく創刊されたその同じとき、栄光の歴史に輝いていた「リーダイ」日本版が突然、姿を消した。この本は、著者が最後の編集長として見届けた〈リーダイ無期休刊〉の劇的事情を、国際ジャーナリストとしての体験をまじえて語り、思いを同じにする４５万読者のために真情を吐露した惜別の辞である。
目次
１ 閉鎖―輝ける国際誌の終焉（無期休刊；かくて「リーダイ」は死んだ；閉鎖から清算まで；休刊は文化的損失；日本ＲＤ社の崩壊―在日外国系企業への教訓）
２ 舞台は世界―国際ジャーナリズムとともに（「リーダイ」は出会う；リーダーズダイジェストの世界；編集長時代）
国際社会へはばたこう―エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
noby
7
敗戦直後の1945年70年前に創刊し40年間親しまれた雑誌が1986年30年前の今月「無期休刊」となった。若い頃に最終刊まで定期購読していた月刊国際誌「Reader's Digest日本版」は、今尚100カ国35ヶ国語52版発行部数1700万部で世界最大の定期刊行雑誌だが日本にはない。最後の編集長であった著者の言に拠れば様々な原因があるものの、現代的に考えれば「親方アメリカに胡座をかいた無能社員」の為に日本撤退を決断されてしまった。日本と日本文化を世界に紹介する役割を担っていた。心から復刊を望みます。2017/01/13
