感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリータ
12
ベトナム戦争の泥沼に、ケネディ大統領に代表される東部エスタブリッシュメント出身の「最良・最賢」の人々がどのようにして陥っていったなか。反共・リベラリズム・プラグマティズムといった当時の政治思潮や、取り沙汰はされつつあった新しい戦争観や空爆の過大な評価といった軍事的問題によって、理想と知性を持った当時のエリートの思考と行動が縛られていた様が描かれる。この巻だけ読んでもアメリカが決して「ベスト&ブライテスト」な国でないという当たり前の事実に気づかされます。2017/07/03
しんこい
9
再読。何年ぶりか。アメリカの政府高官が政治任用といっても、国務長官すら深く知っている人物から選ぶわけでもないし、政治の決定は合理性で決まらない、個人の思考や人間関係が大きく左右、それが戦争や外交にかかわることであっても、という事が、あれほど希望に満ちていえたようなケネディ政権初期で起こっていたのだな。2019/01/29
むとうさん
5
たぶんこの版。ベトナム戦争の泥沼になぜアメリカが突入していったか。タイトルには「なぜ最高の知性、理性を揃えたのに失敗したか」という問いが込められている。とりあえず1巻の段階では「反共」というイデオロギーに執着しすぎたこと。朝鮮戦争や中国の国共内戦といった「以前あった同じパターンから類推する」という思考法。さらに現場の情報がきちんと組み上げられないシステムであったこと。所謂「ベトナム戦争」はまだ始まっていないので、ここからどんどん大変なことになっていくのだろう。さてさて。2014/01/22
きと
0
個人個人に焦点があてられていて面白いが、時間が何回も前後していつのことを言っているのかわかりにくかった。2巻も読んでみようとは思った。2015/11/25
tenorsox
0
第2巻に続く(感想は最終巻で)2023/01/14
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