内容説明
1929年、アメリカを襲った未曽有の大不況=大恐慌は、なぜあれほどに長期化・深刻化したのか。現代経済の課題に、いかなる教訓をもたらすのか。本書は、経済構造の転換を重要視点に、産業史を巧みに統合してこの難問にアプローチし、現在経済のもつ脆弱性のメカニズムをも検証した野心的労作の全訳。
目次
1 大不況―回復の遅れと経済変化(1930年代の難問―序論;長期的経済成長と回復の問題―1929~39年;アメリカ産業の変質;投資不足の再評価;技術変化と回復の問題;有効需要と失業;ニューディールと経済回復―経済政策としての評価;大不況と現代―歴史的展望)
2 大不況―資料篇(統計を中心とする補論;理解を深めるための原注;参考文献)