内容説明
アメリカのありとあらゆる文芸・文化関係の賞に輝き、米英の多数の大学から名誉学位を授けられた“国家財産”カウリーは、アメリカ現代文学のゴッドファーザー的存在であった。本書は、60年にわたって文壇の中心人物で、アメリカの文人・教養人の模範でもあるその生涯の、若き日の肖像を描いた労作である。
目次
1 アメリカのモダニストたち―新しい美学を求めて
2 詩作の時代―ヨーロッパ新思潮の刺激
3 グリニッチ・ビレッジ―アメリカのモダンアート運動
4 アヴァンギャルドとの出会い―パリの失われた世代とともに
5 モダニズムからヒューマニズムへ―放浪の終息
6 亡命者帰る―文芸評論家への道