内容説明
大礼服のマークで知られる森下仁丹。ヒット商品「銀粒仁丹」の誕生から一世紀以上たった今もなお成長をとげる同社の強さのヒミツ、それは「伝統を継承しながらも常に進化を求めるチャレンジ精神」にあった。一度は経営不安に陥った同社はいかにして復活を果たしたのか?「一粒のひらめき」から始まった経営改革の軌跡がここに。
目次
第1章 企業価値を再認識し生き残るためのヒント(老舗企業が陥る罠;存在価値を問え。社会に必要とされる企業を目指せ ほか)
第2章 成功のカギは伝統技術を進化させていくことにある(画期的新技術、開発前夜;世界初となるカプセル製剤の誕生 ほか)
第3章 自社技術を最先端テクノロジーへと昇華させる(最先端企業への飛躍を目指せ;シームレスカプセル技術の4大機能 ほか)
第4章 技術創造企業として、ブランドイメージを再発信する(「広告益世」の思想を実践した仁丹広告;通信販売成功の秘訣はブランド力 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
14
創業120年を越える森下仁丹が2000年初頭経営不振で売上高が激減し、多額の営業赤字を出し、過去の大名商売思想を一掃し、長年社内で培ってきた製造技術をもとに再生を果たしつつ、明るい将来を予見するシームレスカプセルの誕生から、今後の可能性までを期待して綴った内容でした。 元々はビフィズス菌を胃で消化してしまわないようにカプセル化して、胃を通り抜け、菌が生きたまま小腸へ到達するように開発された生産技術でした。2017/11/04
bluemt
0
ビフィーナを中心とした健食通販ビジネス事例2016/08/07
0010
0
最近、既存製品から大きくかけ離れた製品に既存技術が使用できるケースが増えています。当然、大きく進化させないといけませんが。アイディアと折れない心が技術を伸ばします。2016/05/18
吉村武
0
フジフィルムと同じ環境に晒されて、ビフィーナを展開、バリエーション化し新たな業態に転換。森下仁丹のブランドイメージも上手く活用。2020/01/20
うーさん
0
長い歴史の企業が、そのなかでの話しが大胆に書かれていたと思います。 参考になる点も多々ありました。 老舗の歴史の上に、あぐらかかいているだけではなく、時代に即した流れに乗って行こうとする姿勢が描かれていました。2019/02/20