経営者新書
なぜ東大は30%の節電に成功したのか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344998285
  • NDC分類 543
  • Cコード C0234

内容説明

原発停止で深刻な電力不足に陥った日本では、官民挙げての節電が行われている。しかし、その多くは、社会や経済活動の委縮というネガティブな結束をもたらしている。暗闇からの脱出に必要なのは、正しい知識で“真”の節電に取り組むこと。東京大学で巨額の電力削減を成功させた著者が、いま、日本の未来を照らし出す。

目次

第1章 東京で一番電力を消費する“東京大学”を襲った3・11大震災(30%節電はスタートする前から勝負がついていた;次世代インターネットが電気代削減のカギ ほか)
第2章 電力危機から30%節電成功への大逆転(東日本大震災の発生2日後に設置された災害対策本部;節電成功を支えたもう1つの原動力 ほか)
第3章 30%節電の秘策は「見せる化」にあった(節電の最重要ポイントは、ピーク時の電力カット;「見える化」より「見せる化」 ほか)
第4章 東大流節電のその先へ(事業部が節電の主役になり、さらに高収益体制をつくる;節電で発生した利益は、新しい投資に役立てる ほか)

著者等紹介

江崎浩[エサキヒロシ]
東京大学大学院情報理工学系研究科教授。九州大学工学部電子工学科修士課程修了。株式会社東芝、米国ニュージャージ州ベルコア社、コロンビア大学客員研究員、東京大学大型計算機センター助教授、東京大学情報理工学系研究科助教授などを経て、現職。米国元副大統領・ノーベル平和賞受賞者アル・ゴア氏「情報スーパーハイウェイ構想」立案に大きな貢献をしたAURORA Projectに参加。インターネットIPv6の世界的権威でもあり、節電の観点からスマート社会を創造・実践する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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gurrengurren

4
もともとの使用量が多かったのでは?とか、そもそも投資可能なリソースが潤沢だったのでは?という疑問もあるが、本質を捉える知、他社を感じる力、先頭に立つ勇気を、個々の組織が自律して持ち、多くのベンダーを巻き込んで大きな成果を達成しているのは、さすが最高学府の最高峰。トップダウンの大所帯な組織では困難な手法だ。また、残念ながらIEEE1888のようなオープン規格は浸透しているとは言えない状況にあるが、世の中のクラウド浸透と合わせて、10年くらい先の近い未来の話に思えた。2015/02/13

ほーくえーす

1
「見せる化」がテーマになっている本書。節電と一言でいっても、なにをどうしたら節電できるかがわからないし、自分がどれくらい節電できているかもわからない。それを技術を使って数字で見えるようにしたところ、真夏でもエアコンは付けられるし、エレベーターを動かすこともできた上に30%も節電に成功できたという。節電の目標数字が明確になることによって、目標達成のために自分は何ができるかを自発的に考えられるようになったかららしい。節電という一件ネガティブなことでも、やり方を変えれば環境も改善するポジティブなものになる。2013/11/02

まるやまサン

1
東大本郷キャンパスを見たことがないんで全くピンときませんが、ものすごく電気を使っている巨大な事業場だということにびっくりしました。さすが東大!ビッグだぜぇぇぇぇぇ…!2012/08/03

かんなか

0
"見せる化"をするとこれぐらい削減できるみたいなのは、その建物/エリアの上下関係に基づくものなのだなと思う。一般ビルの省エネが難しいのオーナーと入る側が一致してないからだし、そのを解決しない(現時点はされてる例があるんだろうけど)とっていうのを感じた。 こっち側になりてえとか思ってた時を思い出したけど時すでに遅し2016/06/26

Hiro

0
LED照明への切り替え、クラウド化など、適切に投資をすれば、快適な節電が可能なんですね。研究施設によって節電余地には差があるでしょうけど、「見せる化」によって、不快な節電にも取り組まざるを得なかった所はなかったんでしょうか?という疑問が残りました。2012/08/15

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