内容説明
農業ブームの到来は、一体何を示しているのだろうか。大量生産、大量消費のなかで私たちは何を見失ってしまったのだろうか。自然から遊離した現代社会のなかで露呈したものは、人間の脆さだった。自然との接点を模索する、脆くて未熟な現代人に食べるヒントを与える。そのヒントはあなたの人生を豊かにする。
目次
第1章 毎日の食を整える
第2章 農家とともに食を整える
第3章 農業のプロフェッショナルたち
第4章 コミュニケーションが活発になる売り場づくり
第5章 地域活性への「食」本来の可能性
第6章 食の理想と現実のあいだから見えてきたこと
著者等紹介
福島徹[フクシマトオル]
1951年東京都生まれ。東京都羽村市にある食品スーパーマーケット「福島屋」代表。株式会社ユナイト(農・商・工連携ビジネスコンサルティング)代表取締役社長、農業法人「NAFF」の取締役を兼務。大学卒業後、家業のよろず屋を継ぎ、酒屋、コンビニを経て、34歳のとき、現在の業態へ。その後、東北の生産者から直接、米を仕入れるなど農業との距離を縮め、コラボレーションによる福島屋オリジナル商品を多く開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しろくま
1
確固とした哲学を持ち、自らの使命を自覚しているスーパー。本当に魅力的だ。地域密着で小規模だからできることもたくさんある。日本の食卓を変える試み。消費者一人ひとりがもっと「食」に敏感になり、考えるようになる必要がある。そして、このようなスーパーが増えていくことを望む。2014/08/06
ミッキー
0
食をもとに生き方、仕事、地域社会を考えるのは参考になる。食の大切さについて賛同される方も多いのではないか。2012/11/25
あおみ
0
タイトルに惹かれて読むことに。スーパー経営者としてここまで食に向き合っている姿に感動。2012/07/15
caferics
0
自然食品を肯定し、インスタント食品を否定するという考えではない点には共感。 自然食品の方が栄養上いいに決まっているが、せわしない現代社会ではインスタントに頼るのも仕方ない。 著者は、消費者目線に沿ったスーパーを経営しておられ、食への危機感を持たれている。 食が人間の体を作っているとすれば、安売りばかりに頼るスーパー・その安売り商品を買い漁る消費者を見ると、心配にならざるを得ない。 問題なのは、 ◎安売りをする近隣スーパーでは、食品の品質ではなく価格ばかり訴求されている。 ◎収入の減少・将来の不安か2009/09/29
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