内容説明
「ふるさと納税」返礼品としての人気をきっかけにニット製品が大ヒット!短期間で売上1.5倍を実現したカシミヤニットメーカーの経営者が明かす、消費者の購買意欲をかき立てる製品ブランディングの秘訣。
目次
第1章 高品質なのに低価格 ジリ貧状態に追い込まれる日本の中小製造業―アパレルメーカーで目の当たりにした「売り込み」ができない実態(低価格・大量生産型の中小製造業は破産の危機にある;キャリアのスタートは畑違いの「旅行屋」から ほか)
第2章 消費者は「モノ」ではなく「ブランド」に対して財布を開く―作るだけの下請けから脱却し、自社ブランドの確立へ(こだわり抜いた自社ブランドを確立することでしか、中小製造業は勝ち残れない;OEMで食いつないだ時代、失敗から考えた3つの戦略とビジネスモデル ほか)
第3章 少ない生産量、手間のかかる製造工程 「弱点」を逆手にとることで独自のブランディングを実現する―「高品質の商品」+「付加価値」を「作る」+「売る」戦略の誕生(誰もやってこなかったビジネスモデルだから、ブランディングとして有効だった;オーダーメイドで作ることがニットの価値を高める ほか)
第4章 広告展開・メディア露出に頼らずヒット商品を生み出すEC時代のPR戦略とは?―商品への信頼感が広まった「ふるさと納税」返礼品への選定(付加価値の高い商品の魅力を効果的に伝えるために最適なツールとは;北上への移転をきっかけに、ビジネスも軌道に乗り始めた ほか)
第5章 機能性・品質以外の付加価値を生み出すことこそ、製造業「逆転」の条件―「ふるさと納税」でブランドの基盤を強化し、目指すは世界のマーケット(自社製品の「付加価値」として何が挙げられるのか、改めて考えることが重要;現状に甘えず、今ある制度がなくなった場合を検討する ほか)
著者等紹介
宇土寿和[ウトトシカズ]
株式会社ユーティオー代表取締役。1950年長崎県島原市生まれ。旅行が好きで、1970年代にはアマチュアの音楽家たちに海外での演奏の機会を提供する、本場ヨーロッパのファッションを視察するなどの特殊なツアーを企画する旅行業を営んだ。その後ニットメーカーに転職し、軽くて柔らかいカシミヤの風合いに魅了される。日本国内だけでなく、香港、台湾、韓国やイギリス、イタリアなどの工場の訪問・取引を通して、カシミヤをはじめとするニットの生産方法やファッションビジネスについて学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。