長寿大国日本と「下流老人」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 179p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344994744
  • NDC分類 498.13
  • Cコード C0095

内容説明

なぜ、65歳以上の5人に1人が貧困に陥るのか。その答えは、日本の“手厚い”医療・介護にあった。高齢者の訪問診療に従事してきた医師が社会に問う、日本医療の現実とその矛盾。

目次

第1章 5人に1人が下流老人になる 迫る高齢者貧困の時代(日本は空前の「超高齢社会」に突入;世界的にみても日本の高齢化率は高い ほか)
第2章 年間70万円の高額医療費が老後破産を招く(65歳から必要な生涯生活費は8500万円!?;生活のため定年後も働く高齢者が増加 ほか)
第3章 最新の検査機器と新薬で稼ぐ病院 医療費がかさむ原因は不必要に“手厚い”検査と投薬(「検診が大好き」な日本人;病人に仕立てられる高齢者 ほか)
第4章 老後破産を回避するために 60歳から医療との付き合い方を変えることが必須(病院依存からの脱却で、下流転落を回避する;60歳を過ぎたら自分の医療に対する姿勢を決めておく ほか)
第5章 日本が真の長寿大国になるには「健康」「長寿」に対する意識改革が不可欠(寝たきり老人がいないスウェーデン;ベッドの上で長生きを強いられる人々 ほか)

著者等紹介

森亮太[モリリョウタ]
医療法人八事の森理事長(杉浦医院院長)。NPO法人ささしまサポートセンター理事長、NPO法人外国人医療センター理事、名古屋労災職業病研究会代表。1970年生まれ、1998年名古屋市立大学医学部卒。宗教法人在日本南プレスビテリアンミッション淀川キリスト教病院で内科・小児科から救急、ホスピスでの緩和医療まで幅広く研修。2000年名古屋市立大学臨床研究医、名古屋市立東市民病院(現・名古屋市立東部医療センター)で外科医として勤務。2010年4月から杉浦医院の副院長、2011年1月より院長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Akihiro Nishio

17
知り合いの先生が最近出した本。まず、豊富なデータから日本の貧困の現状、次に医療費で貧困に陥るということ、無駄な医療をしないで死ぬことと順を追って語られており筋が通っている。ただ、貧困の現場に詳しい先生の本なのだから、データで語るところは大胆に割愛して、貧困状態に陥って死ぬ人の実態、内面をもっと深掘りして欲しかったような気も・・・。自分で食事が食べれるかどうかを、過剰な医療からの撤退ラインにするという先生の意見には賛成。2016/10/10

zel

12
医療費増大(必要以上の医療)により高齢者の生活が困窮する。病院依存から離れるべき。また長寿や健康への意識を変えていくべき。自分の望む死のために主体的に取り組んでいくべき。医療についてだけでなく、仕事への姿勢にもなるほどと思わされながら読む。2018/11/20

ノリピー大尉

9
高齢になるにつれ、健康のリスクが高まっていく。 病気や怪我をきっかけに、医療費がかさみ、貯蓄を取り崩し貧困になる高齢者が増えているという。 現役時代の今から、自分の健康は自分で守るいう意識を持って心身を管理しておく必要がありそうだ。合わせてマネーの知識も補強しておきたいと思う。2019/09/22

MANGA

2
シニアナビに応募してもらった本。「下流老人」という言葉が気になったのだ。本の内容は著者の職業がかなり影響する。今回の著者は医者なので、「下流老人」になる原因は、過度の医療、特に「胃ろう」が悪い!と説く。ごもっともな意見ではあるが、下流老人への道はそんな簡単な理由だけではないと思うな〜。2016/11/24

mago 6y

1
 お付き合いのある先生の著作です。医療や福祉の費用負担が増えて、払えなければ健康に活き活きとは暮らせませんよね。2017/01/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11180251
  • ご注意事項

最近チェックした商品