タタールで一番辛い料理

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  • サイズ B6判/ページ数 398p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344994089
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

内容説明

現代ドイツ注目の若手女流作家アリーナ・ブロンスキー、待望の初邦訳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スイ

11
いわゆる「毒親」の話なのだけど、被害を受ける子どもではなく母自身の視点からなのが斬新だった。 “自分に似ず、のろまで醜い”と思っている娘のことも、”自分に似て美しくて聡明“と思っている孫のことも、自分の都合のいいように動かす母。 その思考も行動も何も賛同できないが(ロシアからドイツに移住せざるを得なくなるタタール人という背景は考えなくてはならないけれども)、エネルギーの凄まじさには不思議と惹きつけられてしまう。 母が正しいと思っていることがそうではないと、読者にはずっとわかっている。2021/07/06

法水

9
タイトルに惹かれて読んでみた。一言で言えば、ロシアからドイツにやってきた女性三代の物語。作品自体は悪くない。が、翻訳に難あり。元会社員の方の初翻訳らしいのだけど、代名詞が無駄に多かったり、一つの文に「私は」という主語が2回出てきたり、訳注が余分だったり(最も余分な訳注は「腕浮輪:アームヘルパー」)、枚挙に暇がない。算用数字を使っているのはまだいいとしても、さすがに「1見(いっけん)」はないでしょ…。2017/02/25

おちょま

2
とても自分勝手だが生活力のある女性が主人公。自分と孫の生活の安定な為に(←主に自分の)ソ連時代からドイツに移住して故郷がロシアに変わる30年位の間を背景に奮闘するローザ。とにかく、日本語訳が酷すぎて読むのに骨が折れた。校正が入ってないのか、直しようがなかったのか。恐らくは後者だろうと、思うほど酷い本。意地で読了。2019/06/23

けい

0
東欧のエレンディラ。 たどたどしい訳には演出効果があるのか?いや、狙っていたとしても、惹き付けられるものではないが。 ただ、訳者の主観が感じられない分、原書の時代や文化の背景へ、ダイレクトに想いを馳せることができたかな。不思議の国ロシア。2019/10/02

秋津三郎

0
683 とても面白かった。ロザリンタという個性的で強い女性が人間味豊かに描かれている。いかにして彼女が、神様を必要としなくなりつつある自分に気がつくことができたか?そのためにどれだけの挫折を経験しなければならなかったか。彼女は神様によって望むものすべてを与えられ、奪われている。彼女が望むことをやめたとき、初めて本当のギフトに気づくことができる。2018/11/20

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