キンカンの本―「定番家庭薬」が90年愛され続ける理由

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344993914
  • NDC分類 499.09
  • Cコード C0095

内容説明

たった一人のお客さんだけが頼りだった創業期、空襲で東京が火の海と化し工場が焼失した戦時中、そして原材料が手に入らず操業がしばしばストップした終戦直後…。激動の時代を国民と共に駆け抜けてきた、家庭薬「キンカン」の歴史を本邦初公開!90年間愛され続ける商品の秘密から紐解く、ロングセラーを生み出す秘訣。

目次

序章 知られざるキンカンの歴史にはロングセラーのヒントが隠されている
第1章 ロングセラー商品は人助けの一心で生み出される―キンカン「開発秘話」に見る、定番商品の原点
第2章 時代に応じた利便性を常に追求して顧客を逃さない―竹でつくった刷毛、瓶にスポンジ…定番商品を「時代遅れ」にしない工夫
第3章 徹底して「変わらない」ことの価値は、「進歩」に勝る―90年間、有効成分を一切変更しないからこそファンが増え続ける
第4章 あえて商品の「旬」をつくり、消費者に強烈な印象を残す―「夏」と「虫さされ薬」に限定して毎年の風物詩になる
第5章 「子どもでも分かる」広告宣伝で、商品の魅力を全世代に浸透させる―つくり手の商品愛が生み出した、伝説的販促活動の数々
第6章 定番商品を支える組織力は、「研修」ではなく「社内行事」で強化する―物資不足、戦争、資金難…歴史的危機を乗り越えたチームワーク
第7章 「消費者に会いにいく」トップ営業で、企業と商品の信頼感を高める―歴代リーダーへ脈々と受け継がれてきた「キンカン」手売り時代の営業手法
終章 キンカンの90年を知れば、世界中で愛され続ける商品の秘密が分かる

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

95
♪キンカン塗ってまた塗って...ミカン キンカン サケノカン ヨメゴモタセニャ ハタラカン♪ キンカンの歌が頭の中を流れ出します。"ヨメゴ(嫁ご)モタセニャハタラカン"は、社長への戒め(?)/励まし(?)なんだとか。そうなんです、金冠堂は社長が一番下っ端で、その上に役員、マネージャがいて、最前線で働く社員が一番エライ。普通の会社とはヒエラルキーがまったく逆なんです。これが、小さな会社の商品が90年以上も愛されてきた秘訣の一つなんです。他にもブランドを維持し続けるためのヒントをたくさんいただきました。2021/06/15

扉のこちら側

62
2016年920冊め。図書館の新刊コーナーで面陳されていて衝動的に手に取った。薄々は思っていたのだけれど、やっぱりキンカンには金柑は入っていないのか。創業者が当時住んでいたソウルで出土した金の冠から名づけられた金冠とのこと。第二次大戦中は軍需品として火傷の薬として使われていたらしい。創業90年でも成分は変わらないポリシーや、会社運営の面で勉強になった。2016/10/29

バニラ風味

18
キンカンは金冠堂、という所が作っているんですね。果物のキンカンに関係があるのかと、よく間違われるそうです。かゆみ止めで有名な「キンカン」という家庭薬が生まれてからの歴史、その容器の変遷など。私の小さい頃、家にはゴムキャップのついたキンカンがありました。ぴったりしたゴムの部分を伸ばしてひっくり返し、その先についたビラビラのスポンジで肌に塗るんです。その容器について書かれていて、懐かしかった。キンカンの工場や社員教育、おまけなどの話もあり、面白かったです。2021/03/11

Tomitakeya

0
キンカンの長い歴史がわかった。90年も作り続けていることに驚いた。しかも中身はほとんど変えていない。伝統を守り続けていることの凄さと潔さのようなものを感じた。これからも100年、200年と生き残ってほしい企業である。2016/11/15

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