内容説明
髑髏と成り果てた小野小町、亡霊に復讐された源頼朝、美少年天狗に試された武田信玄、怪樹に怯えた織田信長…。教科書には決して載らない500名以上の歴史人物にまつわる怪しい話を徹底網羅。
目次
弥生時代以前
古墳時代
飛鳥時代
奈良時代
平安時代
鎌倉時代
南北朝時代
室町時代
戦国時代
安土桃山時代
江戸時代
明治時代
大正時代
昭和時代
著者等紹介
朝里樹[アサザトイツキ]
怪異・妖怪研究家。1990年北海道生まれ。法政大学文学部卒業。在野研究者として怪異談の収集・研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワッピー
29
初の朝里本。読み友さんのコメントから。日本史を弥生以前から古墳・飛鳥・奈良・平安・鎌倉・南北朝・室町・戦国・安土桃山・江戸・明治・大正・昭和の14時代に分け、巻末に五十音順・能力・関連性・関連怪異・地域の5索引をつけた至れり尽くせりの怪異事典。時代に分けたことでイメージが鮮明になり、掲載された人物の関連性についても把握しやすい。二段組で読みやすく、絵画の掲示も多め。ワッピー的には明治以降の事例や研究者名が自分のマトリクスに入ったことが満足。通読に耐えるため、余裕があるときに他の事典にも挑戦してみたいもの。2020/09/17
サケ太
23
弥生時代以前(神話時代的)から昭和までの“怪異譚”をまとめた本書。怪異に遭遇したり、創作したりする人々。どの時代に書かれた物語かはわからないものもあったが、同時代に近い頃に語られたものも多く、人々の生活に“怪異”というものが事実として受け入れられていた部分もあったのかな、と感じた。大蘇鉄にビビる信長、神を恫喝したり助けたりする秀吉、“肉人”を食べなかった事で武人としての威を示した家康。当時の人間が各人にどういったキャラクターを見たのかが感じられて面白い。2019/11/09
のりすけ
22
圧倒的ボリューム。圧倒的網羅。名前だけは存じてるものの、細かいことは知らぬ!な方、名前すらも存じ上げない方、超有名人まで様々な方々が一堂に会する。片手間に読んでたら終わらへん。2020/12/25
ブラフ
10
【図書館】実在した人物も、伝説上の人物も、エピソードの虚実も綯い交ぜなのであくまで「読み物」として楽しむべき。でも、読み物としては本当に面白いので、「日本現代怪異辞典」と同じく本棚に置いておいて、気になるたびに読みたい。2020/08/30
HaruNuevo
9
歴史上の人物に関する怪異譚をただひたすら収録したまさに事典。このシリーズは3冊目だったけど、前2作と違って、途中で飽きてしまったところが難点。なお、昭和の人物は、妖怪や怪異の研究者や作家ばかりで、例えば田中角栄が経験した怪異とかは無し。2021/02/06