出版社内容情報
破天荒な、戦国日本人のリアル
エミー賞「SHOGUN 将軍」
時代考証家・衝撃の一冊
戦国時代の武士たちは、刹那的で激しく、常に死と隣り合わせで生きていた。
合戦での討死は名誉とされ、主君の死や敗戦の際には、ためらうことなく自ら切腹を選んでいる。命より家の将来や社会的立場を重んじ、死を〝生の完成形〟と捉える死生観が、その覚悟を支えていたのだ。
こうした戦国独特の価値観を古文書から読み解き、その知見をドラマ『SHOGUN 将軍』の時代考証に存分に活かした歴史学者が、戦国武士の生きざまを徹底検証。
忠義と裏切り、芸術と暴力――相反する価値観の狭間で気高く生きた兵たちの精神世界を、鮮烈に描き出す一冊。
【目次】
内容説明
戦国の武士たちは、刹那的で激しく、常に死と隣り合わせで生きていた。討死は名誉とされ、主君の死や敗戦の際には、ためらうことなく自ら切腹を選んでいる。命より家の将来や己の信条を重んじ、死を“生の完成形”と捉える哲学がその覚悟を支えていた。著者は乱世独特の価値観を古文書から読み解き、知見をドラマ「SHOGUN 将軍」の時代考証に存分に活かした歴史学者。忠義と裏切り、芸術と暴力…相反する価値観の狭間で気高く生きた、兵たちの心の内を鮮やかに描き出す。破天荒だが美しい、400年前の日本人に出会う本。
目次
序章 なぜ本能寺の変は“謎”に満ちているのか
第一章 アナーキーな社会を生きた人々と戦国の思想
第二章 武将たちの激しい信仰と宗教戦争
第三章 不安定な主従関係と戦国の忠義
第四章 足軽と鉄砲が変えた戦国の合戦
第五章 戦国時代の切腹と武士の名誉
著者等紹介
クレインス,フレデリック[クレインス,フレデリック]
1970年、ベルギー生まれ。国際日本文化研究センター教授。専門は戦国文化史、日欧交流史。2024年にエミー賞作品賞を受賞したドラマ「SHOGUN 将軍」の時代考証を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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