出版社内容情報
2010年代後半以降、米中対立が激化するなか、2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻。世界情勢はますます混迷を極めている。プーチン大統領はロシア帝国の復活を掲げて侵攻を正当化し、習近平国家主席も「中国の夢」を掲げ、かつての帝国を取り戻すように軍事・経済両面で拡大を図っている。世界は、国家が力を剥き出しにして争う19世紀的帝国主義に回帰するのか? 台湾有事は起こるのか? 米中関係に精通するジャーナリストが、国際政治のエキスパート5人と激論を戦わせ、これからの世界の勢力図を描き出す。
内容説明
2010年代後半以降、米中対立が激化するなか、2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻。世界情勢はますます混迷を極めている。プーチン大統領はロシア帝国の復活を掲げて侵攻を正当化し、習近平国家主席も「中国の夢」を掲げ、かつての帝国を取り戻すように軍事・経済両面で拡大を図っている。世界は、国家が力を剥き出しにして争う19世起的帝国主義に回帰するのか?台湾有事は起こるのか?米中関係に精通するジャーナリストが、国際政治のエキスパート5人と激論を戦わせ、これからの世界の勢力図を描き出す。
目次
第1章 プーチンの戦争・習近平の夢(ロシアを勝たせてはいけない;19世紀的「ネオ近代」の到来)
第2章 武器を使わない戦争(経済制裁の本当の効果;「同盟」が重視される時代へ)
第3章 苦境に立つアメリカ(米中対立激化の背後で何が起きていたか;台湾有事、そのときアメリカは)
第4章 台湾有事のリスクとシナリオ(ロシア・ウクライナ戦争から得るべき教訓;体制間の生き残りをかけた競争)
第5章 パワーポリティクスに回帰する世界(日米欧の中で唯一、ロシアと緊張状態にあったイギリス;中国・ロシアの脅威を明確に示したNATOサミット ほか)
著者等紹介
峯村健司[ミネムラケンジ]
1974年生まれ。青山学院大学客員教授。北海道大学公共政策学研究センター上席研究員。ジャーナリスト。青山学院大学国際政治経済学部卒業。朝日新聞で北京・ワシントン特派員、ハーバード大学フェアバンクセンター中国研究所客員研究員などを歴任。「LINEの個人情報管理問題のスクープと関連報道」で2021年度新聞協会賞受賞。2010年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞
鈴木一人[スズキカズト]
1970年生まれ。立命館大学国際関係学部中退(飛び級)、立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。英国サセックス大学ヨーロッパ研究所現代ヨーロッパ研究専攻博士課程修了。博士(現代欧州研究、国際関係)。筑波大学国際総合学類准教授、北海道大学公共政策大学院教授等を経て、東京大学公共政策大学院教授。内閣府宇宙政策委員。地経学研究所所長。専門は、国際政治、大量破壊兵器不拡散、輸出管理、宇宙政策、科学技術と安全保障等。2013年から2015年まで国連安全保障理事会イラン制裁専門家パネルメンバー
村野将[ムラノマサシ]
1987年生まれ。米ハドソン研究所研究員。拓殖大学大学院国際協力学研究科安全保障専攻博士前期課程修了。岡崎研究所や官公庁で戦略情報分析・政策立案業務に従事したのち、2019年より現職。マクマスター元国家安全保障担当大統領補佐官らと共に、日米防衛協力に関する政策研究プロジェクトを担当。専門は、日米の安全保障政策、核・ミサイル防衛政策、抑止論など
小野田治[オノダオサム]
1954年生まれ。防衛大学校航空工学科卒業。第七航空団司令、空幕人事教育部長、西部航空方面隊司令官、航空教育集団司令官を歴任し、2012年退官。退職時の階級は「空将」。ハーバード大学シニア・フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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