出版社内容情報
生命は活動し、物体は形を持ち、時間は流れる。物質や光の最小単位・量子は、これらのあらゆる現象と関わりを持つ。だが量子には謎が多く、運動方程式など、私たちが住むマクロ(巨視的)な世界の物理法則が通じない。その正体すら判別できず、教科書でも「粒子であり波でもある」という矛盾を孕む説明がなされる。本書では「粒子ではなく波である」という結論から出発し、量子を巡る事象の解明に挑む。細胞の修復、バラバラに砕けない金属、枝分かれしない歴史……こうした世界の秩序は量子が創っていた――。日常の見え方が変わる一冊。
内容説明
生命は活動し、物体は形を持ち、時間は流れる。物質や光の最小単位・量子は、これらのあらゆる現象と関わりを持つ。だが量子には謎が多く、運動方程式など、私たちが住むマクロ(巨視的)な世界の物理法則が通じない。その正体すら判別できず、教科書でも「粒子であり波でもある」という矛盾を孕む説明がなされる。本書では「粒子ではなく波である」という結論から出発し、量子を巡る事象の解明に挑む。細胞の修復、バラバラに砕けない金属、枝分かれしない歴史…こうした世界の秩序は量子が創っていた―。日常の見え方が変わる一冊。
目次
第1部 量子論の不思議(量子は身近なところに;波動が生み出す秩序;「わかりやすい量子論」とは)
第2部 量子論の2つの系譜(ボーアVS.アインシュタイン;ハイゼンベルクVS.シュレディンガー;ディラックVS.ヨルダン)
第3部 量子論に常識を取り戻す(シュレディンガーの猫と量子コンピュータ;歴史は分岐するのか;離れているのにもつれている?)
著者等紹介
吉田伸夫[ヨシダノブオ]
1956年、三重県生まれ。東京大学理学部卒業、同大学大学院博士課程修了。理学博士。専攻は素粒子論(量子色力学)。科学哲学や科学史をはじめ幅広い分野で研究を行っている。ホームページ「科学と技術の諸相」を運営。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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