内容説明
現在、全国で確認されている路上生活者の数は4555人。年々、各自治体が対策を強化し、ここ10年で7割近くで減少した。救済を求める人がいる一方で、あえて現状の暮らしに留まる人も少なくない。しかし、ついに東京は2024年を目標とした「ゼロ」宣言を、大阪は2025年の万博に向け、日雇い労働者の街・西成を観光客用にリニューアルする計画を発表。忍び寄る“消滅”計画に、彼らはどう立ち向かうのか?ホームレス取材歴20年の著者が、数字だけでは見えない、最貧困者たちのプライドや超マイペースな暮らしぶりを徹底レポート。
目次
第1章 日本のホームレス(物乞いでいくら稼げるか?;本当は怖い「軽犯罪法第一条」 ほか)
第2章 ルポ・日本のドヤ街(日本のドヤ街の形成;日雇い労働者の街兼ホームレスの街 ほか)
第3章 日本最大のホームレスタウン西成消滅の現実度(ホームレスは西高東低;国道43号線を渡ると異世界だった ほか)
第4章 東京五輪そしてホームレスは見えなくなった(1990年代以前にもいた新宿駅西口地下街のホームレス;都庁移転で一気に政治化した「ホームレス」問題 ほか)
第5章 ホームレスが逃げ込む終着点(河川敷に住むホームレスとは?;ホームレスが選ぶのは国が管理する河川 ほか)
著者等紹介
村田らむ[ムラタラム]
1972年、愛知県名古屋市生まれ。ライター兼イラストレーター、漫画家。ゴミ屋敷、新興宗教、樹海など、「いったらそこにいる・ある」をテーマとし、ホームレス取材歴は20年を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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