出版社内容情報
還暦を過ぎて子どもがほしくなり31歳スリランカ人と成婚した61歳男性。
ピースボートの船上で72歳男性にプロポーズされた80歳女性。
65歳以上の独居人口は620万人を超え、伴侶を求めるシニアも増加の一途。
だが人生の酸いも甘いも噛み分けた世代の婚活には、複雑多岐なしがらみがあり、ゆえに結婚の暁には極上の喜びに変わる。
本書では多くのインタビューから見えてきたシニア婚活の実態と成婚への道筋を紹介。
恋愛感情は必要か? 子どもをどう納得させる? 「後妻業」への防衛策は? 幸せな老後、幸せな最期を求める人々の愛の記録。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鷺@みんさー
26
いや面白かった。予想外に。幾つかの理想的シニア婚カップルのサクセスストーリーが紹介されるも、親子間のトラブル、固定観念や条件重視で何年も相手が見つからない現実などもしっかり書かれる。面白かったのが、婚活サービス側の話がふんだんに載っていること。特に、資産家男性と東南アジアなどの若い女性との国際結婚を提供する会社の話なんかすごく面白かった。シニアならではとしては、財産分与で揉めないために事実婚にするかどうか、婚前の契約書作成や、遺言書を公正証書にしておくなど、実質的なアドバイスも多い。→2023/01/30
はじめさん
23
2019年の9月に出た最近の本。シニア層による婚活のルポタージュ。初婚というのもあれば、再婚も。そして入籍しない事実婚という選択や、婚活のダークサイド・後妻業、子どもが欲しい金持ちシニアと、将来安泰が欲しい30代女性の需要と供給婚、結婚できりゃいいとアジア系外国人と結婚……。/ 婚活プレーヤーである私の未来か? 男も女も40越えればもう家族形成というより、人生のパートナー探しだな。若く結婚しても子どもできないカップルもいるし、何が良くて悪いというのとないけど。ワシは別に懐いてくれるならコブつきバツでも…。2020/03/26
うさうさ
19
図書館でふと目について借りてきた。シニア婚活ブームとは知ってたけど、こんな高齢者たちが必死にパートナーを求めてるのに驚いた。 現実は男性は家事をしてくれる相手を求めるが、女性は家事から解放されたいと願う。 女性は経済的安定を求めるが、今の男性は経済力がない。 ワカモノもジジババも現実は厳しい。 しかし、後妻業に対する注意喚起には笑えた。2020/08/27
おさと
8
結構昔から、シニア専門の結婚相談所があったんだなぁと驚き。婚活は終活、納得。2024/04/06
hiroshi0083
6
情報番組で、シニア婚活の現場に密着した特集を何度か観たことがある。 ある婚活イベント(ハイキングだったと思う)で、殆どの参加者が積極的にコミュニケーションをとっているなか、誰にも話しかけようとしなかった男性が印象的だった。彼に男の寂しさを感じた。 高齢化によってシニア層の人口は増加し、結婚したいと考えるシニアも確実に増えているはずだ。 僕自身、今は結婚しているが100%他人事ではないかもしれない。(コメントに続く)2019/12/07