内容説明
人生に目的はあるのか?あるとしたら、それは何か。改元、東京オリンピック、大阪万博…時代が変わる今、再び問い直す。人々に寄り添うその深い洞察が大反響を呼んだ衝撃の人生論。
目次
なぜいま人生の目的か(胸につきささる事件のこと;あたりが暗くなってきたという感覚 ほか)
肉親について(絆は人間にとって厄介なものか;これからは手に職をつけるのがいちばんだ ほか)
金銭について(五十一円から八十円への人生;ふたたび“貧乏”の時代がやってくる ほか)
信仰について(自己に自信をもつということ;日本人の罪の意識は深く長い ほか)
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮にわたり47年引き揚げ。52年早稲田大学露文科入学。57年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞を受賞。英文版『TARIKI』は2001年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門)に選ばれた。02年に菊池寛賞を受賞。『親鸞』(10年刊)で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とく たま
6
この世は不公平で理不尽だ!人生の目的?そりゃ生きることさ!とさ! (゜ロ゜)2020/11/29
ただぞぅ
4
人生の目的は、「自分の人生の目的」を探すこと。自分だけの「生きる意味」を見いだすことだ。人は、産まれた時から運命と宿命を背負っている。与えられた運命と宿命を受容しながら生きるしかない。日本で産まれ、アジア人としての肌と体質を与えられ、21世紀を生きていることも運命だ。髪を染めたり、英語を話せても人種が、変わることはない。そう思うと周りにいる人すべてがこの世に産まれたことに対する運命共同体のように感じる。だから殺人を起こしてはならないと倫理的に感じる前にどこかで深い絆を感じるがゆえに悲しむことができる。2021/09/28
朝乃湿原
2
人は生き続けなければいけない。信仰は本からではなく、出会った人から始まる。「こんな人になれたらいいな」が人生の目的の一つになる。目的を見つけるのは難しいが、同時におもしろいと思った。2020/01/04
Mako
2
最近でた新書版を読んだ。人生の目的を、母親に見捨てられ、父親と共に飛び降り自殺した子供2人についてのエピソードをきっかけに考えていく話である。人生の目的とは何か考えるときに、自由やお金、家族の話も絡んでくる。僕たちの人生を全て自由に選択できるわけではない。生まれてくる家族も選べないし、身長だって決められない。出会いも偶然である。意図的なものがあったとしても、さまざまなきっかけが重なったに過ぎない。でもそのように運命だと決めつけて考えるのは悲しい。目的は自分で見つけるもの。自分の軸を持つこと。それが大切だ。2019/04/09
栞
1
〈克己〉己に克つ。 人生の目的は「自分の人生の目的」をさがすこと。 または「自分でつくる」という道もある。 自分で物語をつくり、それを信じて生きる。2023/06/22