内容説明
文字通り“性奴隷”だった!悪質なスカウト、不当な契約、出演強要etc.「セックスを売る仕事」AV女優の残酷な労働現場、衝撃のルポルタージュ。
目次
第1章 人生が破壊された超人気AV女優
第2章 納得して出演している女性ばかりじゃなかった
第3章 歌手になりたくてAV作品に出演
第4章 人間扱いされないAV女優たちの絶望の系譜
第5章 普通の女の子をAV女優に導く暗黒のスカウト最前線
第6章 「AV女優に人権を」業界でただ一人動いた元AV女優
第7章 AV業界が消える前に
第8章 強要問題はAV女優の反乱だった
著者等紹介
中村淳彦[ナカムラアツヒコ]
ノンフィクションライター。高齢者デイサービスセンターを運営していたが手を引き、現在はノンフィクション、ルポルタージュを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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fwhd8325
36
映画産業が斜陽化したとき、日活がロマンポルノという路線を立て、後に制作者側にも出演者側にもたくさんの才能を残していった。異端視されながらも、映画産業という枠の中にあったからなしえた結果なのだろうが、AVとなると別。それは業界が確立していると言い切れないからだろう。グレートもブラックとも比喩される典型的な世界が、ここに描かれているのだが、この業界自体が、どこを向かなければいけないかを考えれば、自ずと答えは出るような気がします。2018/04/05
nishiyan
9
『名前のない女たち』などAV業界を取材した作品を多数執筆している著者による「AV出演強要問題」を追った力作。幻冬舎新書は中身が薄くて読んでもあまり残るものがないのだが、これは面白い。著者自身のネットワークから現職のスカウトへFAX取材を行っていたりと、業界のグレーからブラックな面を丹念に追っている。少子高齢化がAV業界にも影を落としている。かつて稼げていた女優も手取りが確実に減っている。監督や男優に比べて使い捨てされながら、充分な報酬も得られなくなったこの業界に未来はあるのだろうか。2017/10/02
hikarunoir
8
嗜虐的内容が嫌で見ないが、購買層高齢化や無料裏動画横行、割の合わない商売具合は、感染症や法改正等、以降の状況悪化を鑑みれば加速しているはず。2022/12/04
尿酸値高杉晋作
8
「AV女優は性行為の相手から対償を受けていないので売春婦ではなく、出演した企業から報酬をもらう実演家」という解釈に苦笑。パチンコの景品買取屋理論みたい。2018/01/26
salut
7
AV女優は未成年ではない、ちゃんと意思を持った人であるはず、なのに、一体どんな手を使ったら、望まない行為(それも短時間ではないし、その場かぎりではなく、Vとして一生残る)を強要できるのか? そこが知りたくて読んだ。手口や口説く方がプロだということは分かったが、それ以上は、私の想像力が乏しいのか、よくわからない。でも、昔から、あれが合法な商売だというのも理解できなかった。世の中には、知らない世界、なぞがたくさんあるなと思った。2017/10/08