内容説明
2人に1人ががんになる昨今、がんは誰もが避けられない病である。ところが、がんになり手術を受けて容体が悪化する人もいれば、順調に快復する人もいる。その違いは何なのか?また膵臓がんは5年生存率が9.1%ともっとも低く、発見時に手術できるのは約3割、手術後の再発率は8~9割ともいわれるが、そんながんになったら、どうすればいいのか。「手術で寿命が縮まる」といった情報を信じ、手術を否定的に考える人もいる今、外科医の「腕」が患者に与える影響など、がん手術にまつわるすべてがわかる一冊。
目次
第1章 腕のいい外科医は何が見えているのか
第2章 腕のいい、悪いは何で決まるのか
第3章 なぜ膵臓がんは医者の腕が試されるのか
第4章 医療に百パーセントを求めてはいけない
第5章 治療をしないとがんは確実に進行する
第6章 がんも「病は気から」
第7章 がん治療と外科医はこれからどうなるか
著者等紹介
羽鳥隆[ハトリタカシ]
肝胆膵外科医。国際医療福祉大学三田病院教授。医学博士。1986年群馬大学医学部卒業、東京女子医科大学消化器外科入局。その後、東京女子医科大学消化器外科准教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
88
タイトルとはすこしずれているような気がした。著者は消化器外科の中でも難しい手術になりことが多い肝臓、胆嚢、膵臓が専門の医師。その中でも膵臓の手術というのは手術後の5年生存率はもっとも悪いそうだ。見つかったときはかなり進行し周囲の臓器にも転移するケースが多いということ。今や2〜3人に1人がガンになるという時代だ。気になったのはなぜがん患者が増えているのかということについて高齢社会になってかつ診断技術の発達にも関係があるそうだ。うちの家族にもガンで闘病したり亡くなっった者もいる。友人もい能登を落とした・・・2021/06/25
けんとまん1007
18
時々、名医という言葉を目にする。外科医の場合、特にだ。読んでみて、改めて思った。知らないことばかりだということ。確かに、実際の手術に至るまで、その後、回復するまでということ。言われてみると、成程と思う。どこまで考え、自分で確かめ、術後のことも考え、実際にケアする。そのすべての過程をきっちりとできて、初めて名医なんだろうということ。命に関わることの重さだ。2017/08/26
犬養三千代
10
自慢話のオンパレード。 乳腺外科の良いドクターに巡り合った私は幸いだった。この本のいいドクターと描かれているとおりだった。手術前の説明、後のケアなどなるほど!第7章のがん治療のこれからは良かったかな。2022/05/01
湖桃
4
とてもわかりやすく、数時間で読めました。羽鳥先生に診てもらいたいという思いが益々強くなりました。自分の病気を受け入れて前向きに病気と付き合っていく方が、上手くいく、との事。この本を読んで、怖くなりましたが、同時に病気に関する考え方も変わりました。少し元気が出ました。2020/04/13
こたちゅう
4
割とあっさり読めるが、外科医というものが大体分かる本。一般的には、手先が器用で手術時間が短い、ブラックジャックみたいな外科医がいいと思われがちだが、手術の前と後に良い外科医の秘密があるという筆者の主張は目から鱗だ。思ったより参考になった良い本。2017/04/25
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